あなたの意識よりも先にあなたを動かす矩形波 2010年04月29日 文芸(長文) トラックバック:0コメント:0

脳のある部位に微少な電流を流すと、人知を超えたもの凄い快楽を得ることができます。

その快楽放電を簡単に行える装置を開発・発売した『脳電光研』は2010/04/29に厚生労働衛生省にて記者会見を行い、
本装置の基幹特許23件及び周辺特許328件の所有権を放棄すると発表しました。

本装置は現在、全世界的な爆発的な売れ行きとなっていますが、
その97%以上のシェアを『脳電光研』が保持しているために独占禁止法抵触に該当するとの警告が公正取引委員会からされていました。
そのために実施された今回の特許の解放によって、競合家電メーカーも本装置の開発・発売が可能となり、より一層の市場規模拡大が期待されています。

また、脳への直接の介入に対しての安全性・依存性について、
非営利独立法人『脳科学衛生倫理会』から調査結果報告があり、
『節度ある使用の範疇において、問題なし』
とのこと。

これに対して、新居浜大学医学部教授 徳川氏は、
『古来より、酒・たばこ・カフェインといった中毒性のある毒物が行政の判断により市場へと投入されていたが、
その全ては後の世で否定され、その危険性が指摘されるのが世の常である。
今回のこの装置もまた、危険そのものである。
倫理的な問題もある。今一度再調査し、市場から排除するべきである』
と述べました。

本装置には高い税率が課せられており、国の税収アップの目論見もあるとも言われています。
EUおよび中東においては本装置の使用を禁止している国もあるが、『まだまだ普及の余地があるという意味では問題ない』との斜め上かつ楽観的な意見もあります。

●●

脳内モルヒネ。

この分泌を人工的に行う方法はいくつか存在します。
あなたが夢中になれるものを3つ思い浮かべてください。
その3つがあなたにとっての脳内モルヒネトリガーです。

本日から、東京都内においては、脳内モルヒネの分泌は違法となります。
脳内モルヒネの分泌が人間の心に与える悪影響を考慮し、明智都議他3名の発案により条例決議いたしました。
東京都をよりよい街とするため、みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。

脳内モルヒネ分泌センサは最寄りの公共施設で配布しています。(無料です)
住民票カードを持参の上、人体にインストールをお願いします。

お問い合わせ・関連URL

東京都 市民課……●
子供の脳に悪影響を与える物質とは……●
脳内モルヒネと犯罪率の相関関係……●


●●


無料より高い物はない。

古来から語り継がれている格言の一つである。
実際、誰もが一度はその意味を痛感する経験があるはずだ。

例えばそれは、
『日常雑貨品を無料でプレゼントします!』
と書かれたチラシに誘惑されて公民館に行き、
気前良く石鹸やポット、エコバック、温泉セットなどをもらった後に、
なし崩し的に変なセミナーを受講させられた挙げ句、
高額の英会話学習セットをローン契約された、などいう
体験談の教訓として語られる。

あるいは、
『突然もてもてになって恋人ができ、何度もデートした挙げ句に宗教に入会させられた』
『無料でとても面白いサイト・掲示板群を毎日毎時間見ていて、気付いたときには現実生活が破綻していた』
『とても本質的なことを書いてある素晴らしいブログがあり、テレビやマンガより面白いと思って毎日読んでいたら、いつの間にか世間の人と話が合わなくなり孤立した』
『googleが無いと生きていけない』
『2分に1回は携帯電話でニュースサイトを確認している』
『twitterを読む→書く→読む→書く……が日常の基幹となっている』
などの体験談の教訓として語られる。

●●

さて、無料より高いもの、を分類すると下記のようになる。

(1)無料だけど、最終的には有料だった。
(2)無料だけど、洗脳された。
(3)無料だけど、時間を失った。

何を今さら、という内容ではあるが、改めて考えてみると、
ここには色々な思惑・策略が潜んでいることがわかる。

まず、第一に、彼(仕掛け人)があなた(ターゲット)に何かを得たい場合に、
どのようにアプローチするべきかというファーストコンタクトにおいて、
『無料』ほど有効なものは他には無いということである。

それは魚釣りの『撒き餌』に例えられる。

例を単語でのみ列挙すれば、
『試供品』『体験版』『インターネットで放流』
『一週間に一曲プレゼント』『広告が入るかわりに無料』
『基本プレイは無料』『レベル30までは無料』
などがある。

しかしながら、釣られる側の魚もまた、学習して賢くなる。
おそらく、上記のような撒き餌は如何に魅力的であっても、
あからさまに撒き餌的に見えるため、それほど効果はないように思われる。

撒き餌部分だけ食べて釣られない魚。

それを自認しているセキュリティー感覚の鋭いあなたを釣るための新しい撒き餌が、今の時代、ふんだんに存在している。

その新しい撒き餌については、その特徴のみを列挙するに留める。
・撒き餌を否定する意味を含む撒き餌
・撒き餌に対する拒否反応を利用して追い込むタイプの撒き餌
・撒き餌を一切行わない漁法
・撒き餌を解説する撒き餌
・おしゃれな撒き餌
・いつのまにかあなたが撒き餌になっている

●●

回りくどい書き方になってしまっていて申し訳ないが、とにかくもかくも、無料の何か、は全てがいわゆる一つのトラップであるという認識が最も重要である。

無料の何か、は全てあなたに影響を与えようとしている。

でも、自分は大丈夫、ちゃんとしっかりしてるし、だまされないし、
変な物は買わないし、クレジットカードの番号も個人情報もメールアドレスすら漏らさないし……
などと、考えて自信を持っている時点でもはやセキュアではない。

今の時点で、すでにあなたのセキュリティーは破られている。

話は少し変わるが、パソコンのセキュリティーを破る方法はいくつか知られている。
一番簡単で高いシェアを持ったやりかたは、ウイルスソフトが免疫を作る前にPCに侵入し、感染する方法である。
これはウイルスソフトが更新したり、セキュリティーホールが埋められた時点で通用しなくなるタイプの短命なものである。
人間社会でいえば、『おれおれ詐欺』などのやり方に近い。
警察やマスコミの注意喚起によって、駆除されうる。

次の方法は少し手が込んでいて、PCに大量の処理をさせることで『思考を混乱させ』、その混乱に乗じて操作を乗っ取る方法である。
これは前述のウイルスとは趣向が異なり、無差別的なものではなく、ターゲットを絞って実行される。
人間社会でいえば、ちょっと強引な対応だが、『洗脳』に近い。
これはいくら周囲の人に注意喚起されても防げない。
自分で防ごうと思っても防げない。

話は元に戻る。

私は、もはや、無料の物、という撒き餌は、
無差別的にまき散らされるウイルスのイメージではなく、
どうしても防ぐことのできない『洗脳』に近い、と思っている。

だから、心が強いとか、ネットリテラシーが高いとか、
そういうセキュリティーソフトの強度は全く無意味だと考えている。

本当に優れた撒き餌は、おそらくはそれを撒き餌だと認識することができても、
私たちはなぜか回避できずに『洗脳』を完成させられてしまう性質を持つ。

●●

あなたは『洗脳は回避できない』ということに疑問を持つだろうか?

実際、洗脳なんてされたことがないし、できないかどうかなんてわからない、という方には
ちょっとした思考実験で自分の強度を確認することをお勧めする。

あなたは身に覚えのない罪を着せられて逮捕された。
ここは治安の悪い国であり、警察自身も荒廃している。
この国には人権は存在しない。警察にも正義はない。
あなたが本当に犯人なのか、違うのか、誰にも興味がない。
あなたは無罪を主張するが、警察は全く信用しない。
それどころか、あんまりにもあなたがうるさいので、
拳銃の口をあなたの額に突き当てて安全装置を外す。
「いいから黙れ。頭に穴開けられたいのか?
 いいから罪を認めろ。罰金100万円払えば終わりだ。
 払って楽になれよ。それとも、死んで楽になるか?」
警察の目は血走っていて正気ではない。
あなたは本気で殺されると直感し、恐怖でのどが詰まる。
「5秒時間をやる。
 5。4。3。2。1」
あなたは声を震わせて罪を認める。
死ぬより100万円払った方がいい。

「さっさとそうすりゃいいんだよ」

警察は舌を出して笑う。

と、そこへ別の警察が入ってくる。
あなたを脅していた警察の上司に見える。
上司は部下の手に拳銃があるのを見て、顔をしかめる。

「また貴様、そんなバカなことをしてるのか!?」

いきなりビシっと叱る。
おお、正義の味方登場だ、とあなたは感動する。

「出ていけ! 二度と俺の前に顔を見せるな!」

部下は、ちっ、と舌打ちをしながら、情けなさそうに出ていく。
上司はあなたの前に座り、無理矢理書かされた調書を破り捨てる。

「すまない。あいつは首だ。申し訳なかった」

正義感あふれる上司である。
あなたはドラマのような展開に涙目である。
世の中、やっぱり正義ってあるんですね。
正義を信じていいんですね。

で、あなたは無罪になる。
帰り際、あなたはちょっととした寄付をお願いされる。
この国の警察を少しでも良くするための基金である。
あなたは気前良く5万円の小切手を切る。

もともと100万円取られて前科者になるはずだったんだ。
5万円なんて、安過ぎるくらいだ。

終わり。

オチとしては、二人の警察官のこづかい稼ぎだったというお話である。

ちょっと極端過ぎただろうか。
でも、二人の警察官の作り出した極端な世界の中で、それでも自分自身を保てる人などおそらくいない。

権力と暴力を前にして、影響されない人はいない。

それはもちろん、快楽でも同じことが言える。

無料の物による洗脳の多くは、権力と快楽の操作によって行われる。

●●

空から少女が降ってきた。

ここでは、いかにもなライトノベル設定、少年マンガ設定を踏襲する。
(80~00年代の物語をオーバーライドする)

外観描写、世界の細かい描写、少女が落ちてきた理由、
そういうものは特に必要ないであろう。
特別それらに独自性はないし、興味も無いであろう。

僕は少女と共に住む。

少女は無料で僕を好きでいてくれる。
僕は僕の日常を生きる。
少女の存在のために、少し、世界の色合いが変わる。

少女は僕に何も特別に要求しない。
お金も、愛情も、会話も、行動も。

ちょっとした物語がそこでは語られる。

以上。

そんな『僕』は、やはり少女に洗脳されている。
洗脳、という言葉が正しいのかどうか、わからない。
『僕』は少女に何かをされたわけでもなく、
変な思考を植え付けられたわけでもない。

しかしながら、『僕』は『この物語を書いてしまう』というレベルでの洗脳があることは否定できない。

僕は『僕』という物語を語る必要があった。
少女に会わなければ、そんな物語を語る必要はなかったのである。

マーケティング結果を見て書いたわけではない。
依頼があったわけでもない。
僕は僕の意志に基づいて、書いたのである。

書かざるを得ない理由があった。

それは少女とのあの生活はなんだったのか、
そこで得たあの感覚はなんだったのか、
それを考えるために再構築する必要があったという理由である。

●●

自己矛盾は別に異常なことではない。

何かを企んでいるのは他の誰でもない、私自身である。
私はあなたに影響を与えようとして企んでいる。

ここでの『あなた』には私自身も含まれる。

ここでは再帰的な演算が行われている。

●●

良いクスリ売りは、自分のクスリを飲まない。

禁欲的な『欲望請負人』

女に手を出さない女衒。

MMOを遊ばないMMO開発者。

中毒性のある娯楽を提供する本人はその娯楽を気嫌っている。

物欲を煽る通販会社の社長の家は質素でシンプルそのもの。
余計な物は何一つ無かった。

パソコンに『便利ソフト』をバンドルしまくって売りつけるPC会社。
しかし、本人たちはその『便利ソフト』を使ったことがない。

『いつでもどこでもメール・twitterができる夢のデバイス!』
しかし、それを開発した本人は普通の携帯電話でそれらを楽しんでいる。

●●

魚釣りをしている人が、実は自分も魚と同様に釣られていたと知って、気分が良いはずがない。

私たちの認識には限界がある。
けれど、想像することはいつだって可能である。

例えば、家計簿をつけてみるとか。

お金と異性関係を見直すことで、だいたいのことはわかってくる。
(近年では異性関係は2次元・3次元問わないことを考慮する必要がある)

例えば、過去10年間分の検索キーワードを検索サイトから提出してもらうだけで、あなたの人間像が見えてくる。
頻出キーワードをトップ10ピックアップするだけでことが足りるケースが大半とされている。

たまにはそうやって、自分の情報的な身辺整理もする必要がある。

そこで見えてきた自分は、いったい、誰にどのように釣られているだろうか。

現在進行形で、自分の喉に刺さっている針はどんな針だろうか。


●●●●

拍手ありがとうございますー!

拍手返信>実際は自分自身が一番勉強になってる感じですー
確かに保健体育編も面白そうなので予定しておきますw
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迷走も 1週間続けば それが普通 2010年04月27日 落書き トラックバック:0コメント:0

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『ブログの1ページ目が健全ならば、全ての過去が健全であるかのように錯覚される』
などという通説を実行しているわけでは決してなく、何も過去を取り繕うこともなく、
非常に健全な目的のために健全な漫画を描く管理人が運営しているブログであることは
ここにこうして書くまでもありません(キリッ

●●

健全生活:6日目

生存




拍手ありがとうございますー!

拍手返信>私もそろそろ真面目で健全な人間になろうかと思いまして(キリッ
というか、ここしばらく画質の低い誰得な漫画が続いていますが、
内容的には趣味と実益を兼ねた感じの漫画なので、
これからもだらだらと見ていただければと思う次第ですw
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このような条件の部屋では生命体が活動できる領域はかなり限定されている。 2010年04月25日 落書き トラックバック:0コメント:0

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もちろん、それは地球上の一般常識的な狭義としての生命体の話ではある。
(とにかく色んな意味で現実逃避し過ぎてる感は否めない)



拍手ありがとうございますー!
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斜め上ばかりの人生でした……と呟くメイドさんの出番はあんまりない。 2010年04月24日 落書き トラックバック:0コメント:2

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ここからボアンカレ予想まで描くのを妄想する、というシチュエーションの漫画。
(ひたすらややこしい)



拍手ありがとうございますー!

拍手返信>ちょ!
カード間違え羞恥プレイ仲間ですねw
……あと、そういうボコデレプレイはなかなか難易度が高い気がしてなりませんが、
サキュバスってからのデレ、サキュデレプレイなら得意と言わざるを得ません(キリッ
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画用紙にペン入れしたらすっごく滲むでござるの巻 2010年04月19日 落書き トラックバック:0コメント:2

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あと、スキャンしたときのゴミが半端ないでござるの巻。



拍手ありがとうございますー!

拍手返信>賢者タイムですかw
でも、あなたなら、あなたほどの本物の戦士なら、
この平凡な日々に嫌気がさし、平和で穏やかなそんな生活を捨て去って、
再び血で血を洗うような命懸けの戦いに身を投じるのも時間の問題かなとも思ってます(キリッ)
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液体と気体の間の境界の強度と粘度とレンズ屈折に基づいたリアル感 2010年04月18日 落書き トラックバック:0コメント:0

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crysisという物凄いグラフィックのゲームがあるのですが、
水中から水面を通して太陽などの光源を見ると、
光源の白色が赤青黄に分離するエフェクトがさりげなく施されます。

そうすると、なんかリアルに感じるのですが、
でも、実際の肉眼でもそう見えるのかなあとちょっと思ったりして。

物凄いグラフィックと言えば国産ゲームのLOST PLANETがあるわけですが、
これはレンズフレアや光の拡散が6角形になるエフェクトが、これもさりげなく施されます。

これもリアルな感じですが、やっぱり映画的な、カメラレンズを通したリアルなのかなあと。

ゲームにおける画面は、テレビ画面を介して表現される以上、
レンズ⇒フィルムのカメラをシミュレートすると、よりリアルに感じられる傾向があるのでしょうか。

●●

昔、3DCGのカメラワークはもの凄く直線的でした。
ブレのないレール上を等速度でスーッと動くイメージです。

これはこれで表現としては面白いのですが、技術が進歩していく中で
そのような表現は廃れていき、かわりに手ぶれやピントずれをシミュレートするようになり、
まるで誰かがハンディカムで撮影しているような『リアルなカメラ』になってきました。

それは、もの凄く綺麗にデジタルに描かれたテクスチャに対して
あえてランダムなノイズを加えて汚すと妙にリアル感がある、という事象と相似です。

●●

上記を一般化して考えると、
どうやら抽象から写実へと向かう方向性の中においては、
そのような『汚し工程』を含む必要がありそうである。

●●

この考え方を漫画に当てはめた場合、どうなるのか。

漫画のカメラを意識的にキャラクタからズラし続けるとか。

全く関係のない風景に情報量を偏らせまくって、集中線とか明暗効果の視点誘導のみで
キャラクタを浮かびあがらせるとか。

漫画の線画ではなかなか難しいが、焦点深度を考慮してシャープな部分とぼかす部分を作るとか。

●●

将来的に、漫画にもフォトショップなどの『後工程』が全面的に採用されれば、
何かこう、新しい表現というものが可能になるのではないか。
(ただし、ただ単純にコストアップになってしまっては、今のゲーム業界と同じで未来が無い)



拍手ありがとうございますー!

拍手返信『ようやく解禁』>解禁おめでとうございますw
でも、リバウンドしちゃだめですよ?
まだ人生は長いのですから、楽しまないといけませんよ?
だから、またこれから1ヶ月、どうですか?
(ものすごいキラーパスをしてみるw)




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ごきゅごきゅもきゅもきゅするメイドさんは着衣状態だから非常に健全。 2010年04月17日 漫画 トラックバック:0コメント:2

そふえさんが30日達成したので約束どおりもきゅもきゅすることにしました。

ちょっと個人的な情念が篭り過ぎててアレなので閲覧注意です。

日頃からちゃんと絵の練習をしないとやっぱりダメだなと思いました……。



拍手ありがとうございますー!

拍手返信『立体的なもの(体の一部)』>まさにその通りであり、そこから何かこう
ニッチでピンポイントなイノベーションが見出せるのではないかと思います(キリッ
ゆえに、あなたを含む、我々の事業戦略としてはここで大きく舵を切らねばならないわけです(キリッ
twitterの件ですが、絶賛凍結中ですw
次世代iPhoneに機種変したあたりでまた再開するかもしれませんw

拍手返信『ムチャ振り』>もちろん、アニメを全部一人で作ってほしいという全有権者の願いです(キリッ
最初は私の名前も併記していたのですが、土佐酢さん一人のほうがネタ的に面白いかと思って差し替えましたw




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スマートフォンって基本的には全然セキュアじゃないと思いますが、それはともかく、大好き。 2010年04月14日 日記 トラックバック:0コメント:0

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話は漫画と関係ないですが、twitter運営の話す日本語は妙に味があって好きです。



拍手ありがとうございますー!

拍手返信『時代に乗って』>我々は常に時代を先送りにしております(キリッ)
でも、真面目な話、DS3Dにはかなり期待してます。
また、我々の描く絵も近い未来に3D化せざるを得なくなるわけですよ。
もちろん、非常に真面目な意味で立体的な絵を描かねばなりませんね立体的な(キリッ)
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ゆりかもめ 2010年04月13日 落書き トラックバック:0コメント:0

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上の漫画とは全然関係ないけれど、
けいおんのカメラ回り込みを全フレーム模写したら物凄く絵が上手くなるような気がして
しょうがない。



拍手ありがとうございますー!

拍手返信『4コマ』>ということで、今日も4コマにしてみましたが、
「ちょw 4コマならなんでもいいわけじゃねーよw」とか
言って怒られそうな気がしてなりませんw
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自家製で美味しくない食べ物なんてないのです。 2010年04月12日 漫画 トラックバック:0コメント:0

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4コマ漫画の狭さが妙に落ち着きます。



拍手ありがとうございますー!

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世界は意外性だけで出来ている。 2010年04月11日 日記 トラックバック:1コメント:0


――人間は飽きやすい。

例えば、新潟県村上市には美味しいお酒と魚、そして米、牛がある。
その美味しさたるや、日本一、もしかしたら世界一とも言われている。
私は高校生なのでお酒は飲めないが、インターネットで調べたらそう書いてあったので大方嘘でもないんだろう。

しかしながら、そんな世界一美味しいものでも、飲み続けて食べ続けると『飽きる』らしい。

これは非常に重要なことである。
この事柄を拡張すると、『世の中のものは何でも飽きる』ということになるはずである。
すなわち、美味しんぼ的な極上料理、まるでマンガキャラのような理想的な恋人、数え切れないほどのお金、快楽、情報量、
そういったものも、結局はいずれ飽きるということになるはずである。

――そんなのは嘘だ、だって、もしも俺の家にエロゲキャラのようなメイドさんがいたら、
毎日が光輝いて楽しくて楽しくてしょうがないはずだ、飽きるはずがない……

と、そんな風に思う人もいるかもしれない。
そんな風に思うことで、反証を提示したことになると思っている人もいるかもしれない。

うん。

まあ、そんな風に思っていた時期も私にもありました。
でも、今、実際、私の家にはエロゲのようなメイドさんがいるわけだが、結構、飽きてきてます。
(というか、そもそも私自身が女であるせいで、
メイドさんにあんまり幻想もってなかったということもあるが)

話を元に戻す。
とにかく、どんなに美味しいお酒も、すっごい恋人もいずれは飽きてしまう、というのは事実である。

と、いうことであれば、特別素晴らしくもない学校生活、どうでもいいバイト、どうでもいい現在、
どうでもいい未来、そういったものに対して『飽きた』と言い放つことは、物凄く当たり前のことということになる。
それは、青色の紙を指差して、「この紙は青色です」と言い放つ行為にも似ている。
そんなことをしたら、もともとゼロに近い私の人物評価が完璧にゼロになる。
(余談だが、完璧なゼロというのは個人的には別に嫌ではない)

――だから。
と、この文章はここでやっと本題に入る。
――だから、私が私の作るブログに飽きて、何の問題があるだろうか?

●●

人生
半ばを過ぎて
道に迷い

と、ロシアの映画監督 アンダレイ・タルコフスキーのまるで自伝のような
映画である「鏡」のワンシーンである女性が歌ってみせる。
これには、勿論、この歌を歌うに至る前後の文脈というものが存在する。
ここだけ切り抜いてみて、その意味がどうこうと論じる系の話では勿論、無い。

ただ、私は時折、このフレーズを口ずさんでしまう癖がある。

この歌、言葉面だけを読めば、そのままである。
人生の半ばを過ぎて道に迷ったのだ。
50歳を過ぎてリストラされたとか、
マンガを描いたけど半分までペン入れして駄作であることに気づいたとか、
カップラーメンを半分まで食べてみて、実は初めからお腹がいっぱいであったことに気付いたとか。

しかしながら、実際にはそんな単純なものではなく、なんと、口ずさんでみると印象が変わる歌なのである。
ぜひともあなたも歌ってみてほしい。

人生~
半ばを過ぎて
道に迷い~

音程、リズムはどうでもよろしい。
演歌風に歌っても、洋楽風に歌っても、なんでもよろしい。
どっちみち、不思議と悲愴感がないなあ、ということに気付くはずである。
実際、どんなにひどい状態であっても、本当に道に迷っていても、この歌を歌うと、不思議と明るい気分になるはずである。
これが、上を向いて歩こう、とか、まだ見ぬ素晴らしい明日へ~、とかだと、逆に落ち込む感じになる。

これがおそらく、『物語』の一つの意味である。
私たちの現状を歌を介して、あるいは言葉を介して表現することで、それだけで解決される何かがあるのである。
このとき、中途半端にポジティブなことを言ってはいけない。
問題点に対して、真っ正面から切りかかっていかなければならない。

だから、私はいつも私自身の物語を書く必要がある。
正直に。
嘘は一切混ぜずに。

――――と、いう、今適当に考えた結論が本当に正しいのか?

これを確かめる方法として反証法というものがある。

反証法というものは、まず、適当にでっちあげた結論に対して正反対なことを言い、
それが成り立つかどうかを検証するというものである。
例えば、「私のメイドのユグは犬である」という結論を作る。
その逆は、「私のメイドはユグは犬ではない」である。
これが正しいかどうか。
これは勿論、犬の定義というものが絡んでくるが、ここではエロゲみたいな、性格としての犬は想定しない。
そうすると、ユグは人間っぽく生きているし、言葉もしゃべるし、わんわん鳴かないので犬ではないといえる。
そうすると、「私のメイドのユグは犬ではない」は正しいということになる。
そうすると、その正反対の「私のメイドのユグは犬である」を否定することになる。
ゆえに、私のメイドのユグは犬ではないのである。

いい加減にしろ。
と、あなたは思うかもしれない。
その意見に私も同調する。
けれど、昔から、生まれつき、私の文章はくどいのである。

本題に戻る。

「物語は作者を救うために存在している」
これは本当か?
反証法により、この逆を検討する。
「物語は作者を救わないために存在している」

ここにおいて、
「物語は作者を救わないために存在していない」
とするとややこしくなるので注意が必要である。
そもそも存在していないものについての考察は一般的には不可能とされている。

さて、物語は作者を救わない、が正しいか?
ここでは正しいとして考える。
世の中には大量の物語が存在する。
漫画雑誌、テレビ、映画、あなたの人生。
これらが誰も何にも救わないために存在している?
お金のためだけに存在している?
お金によってだけ救われるというのはここでは少し意味合いが違う。
誰も何にも救わない物語。
それは無惨な凶悪な事件のwikipediaのようなものだ。
そんなものだけが流通している?

そんなはずはない。
だから、これは間違えている。

「物語は作者を救わないために存在している」
は間違えている。ゆえに、
「物語は作者を救うために存在している」

ここでまた、
いい加減にしろ。
とあなたは思うかもしれない。
然り、である。
実はこの結論はとっくの昔から自明である。
今、私の目の前の机の上においてある高校の教科書、『現代文1』にすら載っている。

村上龍と佐藤友哉の小説の間のちょっとしたコラム欄に「あなたも小説を書いてみよう」という小話が掲載されており、
そこでは昔の文豪から夏目漱石を経由して現在的な芥川賞作家までの名前をずらりと載せ、
「彼ら彼女らは自分の魂の自由を獲得するためにペンを持ったのである」
と熱弁を振るっている。

こういうの、恥ずかしくないのかな?
と、私は思う。
と、同時にそういう冷笑はすなわちそのままブーメランのように私に返ってきて私の頭に刺さる。

すいません。
恥ずかしいです。
すっごく恥ずかしいです。
こういうのが、羞恥プレイっていうんだよね。

……そんな、精神セラピーみたいな動機で小説書いてるわけじゃないのに。
砂浜で遊んでいたら、いつのまにか白衣の集団に囲まれていて、遊びの様子を観察されてて、
「これが砂浜療法ですね」
と呟かれたみたいな感じに似ている。

話を元に戻す。

とにかく、私は私の抱えている問題をそのままストレートに物語にしなければならない。
そうすることで自らを救済しなければならない。

そして私の問題とはすなわち、先に述べた、
「私は私の作っているブログに飽きたけどどうしよう」
ということである。

●●

繰り返しになるけれど、私の文章はくどいのである。
これを単純に「劣化西尾維新」と定義付けるのは西尾維新に対して失礼である。
私は私の文章のくどさについて、自分なりに思うところがある。
文章とは結局はとどのつまり自分の脳内思考の模写である。
もちろん、表現方法や言葉の選択などのテクニックは存在する。
しかしながら、そういった技術論だけで文章は書けず、あるいは、他人の小説を片手にぱくりながら
書き進めていっても途中でつまずいて終わるはずである。
そういう借り物の思考に対して、自分の脳内思考は止まらないのは至極当然であろう。

止めようと思っても止まらない。

その脳内流れをサンプリングして文章にする。
そうするとこのようなくどい文章になるのである。

ところで、『文章の書き方』みたいな本は数多く存在する。
それを読むと、だいたいこんなことが書かれている。

「文章は推敲が大事です。
 削って研ぎすまして読みやすくしましょう」

はい。
と、素直に聞いて、テキストエディタを巻き戻す。
そうして改めて自分の文章を読んでみると、ほとんどいらないなと思うのが正直なところではあるまいか。
それどころか、
この文章群自体がいらない、
文章を書こうとする気持ち自体がいらない、
私自身がいらない、
というところまで来てしまい、
よし、そろそろ寝るか、と思うのが関の山ではあるまいか。

だけれど、それでは私は救われず、問題は解決しない。
私は私のブログをどうしたらいいのかわからないという悩みを抱えたまま明日の朝を迎えることになる。

明日の朝は月曜日であり、学校が待ちかまえている。
私は顔を上げる。
制服が壁に掛かっている。
これを、着て、勉強、テスト、勉強、テスト。

――人生は困難なことばかりだ。

学校も好きじゃない。
ブログもうまくいかない。
文章もうまくいかない。
twitterは放置しっぱなし。

どうしたら、いいんだろう?

●●●●

さて、ここで違うキャラクタが登場すると、あなたは如何にもラノベ臭い展開になってきたなと嫌になるかもしれない。
けれど、いつでもあなたはブラウザのタグを閉じたっていいのである。
私はあなたに文章の細読を要求しない。
ウィンドウ右側のスクロールバーをドラックして文章の並び方をざっと見眺めてもらうだけでもいいのである。

そんな免責事項を並べ、私の姉、凪姉が登場する。

「困ったことは全部私に聞きなさい。全部だよ全部!」

と、既に凪姉はしゃべる準備が出来上がっているようであるので私は直球で聞くことにする。

「人生が上手くいきません」
「ちょ! 難しい!」
「どうしたらいいんでしょうか」
「そ、そうだね……。そ、そうだ。愚妹、盲点って知ってる?」
「盲点? 目の見えない部分のこと?」
「そう。たとえば、この図を見てみ」

と、凪姉は白紙に2つの点を打つ。
その2つの点は絶妙な距離で離れている。

「こっちの点をずっと見て」
「うん」
「そうすると、反対の方の点が消えたでしょ?」
「うん。消えた」
「これが、盲点」

これは何回か学校でも習ったことがある。

「愚妹はこの盲点がなんであるか知ってる?」
「……うーん、なんだっけ」
「この盲点の部分にはね、視神経細胞の束が通る穴があるんだよ」
「穴?」
「そう。愚妹は目の構造はわかるかな?
 角膜があって、水晶体レンズがあって、
 その奥に網膜がある」
「うん」
「光は角膜を通って、レンズを通って、網膜の奥の光を感じるセンサにたどり着く。
 センサは光が来たら、来たよーって信号を出す。
 その信号は神経を通って脳に伝わる」
「うんうん」
「でもね、その神経は、網膜の裏側には行かないんだ。
 なぜか、いったん、網膜の表面、すなわちレンズ側に出てくるんだ」
「……そうなの?」
「なんだか、変な感じがするよね?」
「うん」
「で、一回、レンズの裏で束になって、
 でも、出口が無いから、網膜に穴を開けて、
 そこから脳へ神経の配線が延びていくわけ」
「へえー」
「だから、本当は変なんだよ?
 必要ない穴を開けてるんだよ!」

へえー。
知らなかった。
いや、網膜に穴があるのは知ってたけど、
そういう仕組みで出来ていたってのは知らなかった。
私は感心する。
ちょっと感動もする。
人体の神秘である。

「わかったかな? 愚妹」
「うん!」

と、私は元気よく返事をし、しかし、何かおかしい、とも思う。

おかしい。
何かおかしい。

この違和感はなんなんだろう?

「つまり、愚妹。なるようになるんだよ」
「……うん」
「ふふふ。じゃ、愚昧、私のこと尊敬して。尊敬してして」
「……」
「欲情してもいいよ? 血が繋がってて、しかも同性だけど、お姉ちゃん、全然オッケーだから!」
「……」
「愚妹、靴下脱がせていい?」
「ちょ!」

違う。
こんな話じゃなかった。
こんなんじゃ、私は救われない。
こんな靴下を脱がされるために会話を始めた訳じゃない。

「凪姉!」
「だ、だめっ! そんな声を出すと他の人が来ちゃう!」
「い、いや、そうじゃなく」
「か、かわいい……愚妹の足の指……」
「凪姉、そうじゃなく、たとえば、どうなんだろう?
 私、私のブログに飽きてきたんだけど、どうしたらいいんだろう?」
「私は愚妹に飽きないよ。ずっとくんかくんかしてぺろぺろするよ」
「ちょ! や、やめ……」
「愚妹、もしも何かに飽きたなら、それはいいことなんだよ?
 それは、変態するタイミングなんだよ」
「変態?」
「幼虫がさなぎになって、さなぎが蝶になるみたいなイメージ」
「ああ、そっちの」
「たとえば、思考実験してみ。自分が個人的に気になってる他人のブログがあるとする。
 それらが毎日毎日同じような更新してたらどう思う?」
「どうって、まあ、毎日楽しみにするよ?」
「まあ、楽しいうちはいいけど、飽きてこない?」
「他人のブログを? まあ、そういうのもあるかなあ」
「毎日、綺麗な絵が描いてあっても、もちろん、その絵自体は変わっても、だんだん飽きてくるんだよ。
 それはニュースをかき集めているニュースまとめサイトにも同じことが言えるよね」
「うーん。まあ」
「任天堂はカルタばかりを作ってない。
 ファミコンを作った。
 そして今はwii、DSだよ。
 娯楽という共通項はあるけど、もはや別物だ」
「うん」
「それが、たった20年そこらの時間で、だ」
「そんな短かったのか……」
「愚妹も、飽きたなら、素直に変わればいいんだよ」

なるほど。
確かにそうかもしれない。
飽きたら、飽きたということに悩まず、変わる。
姿を変える。考え方を変える。
それは一貫性というものの喪失に繋がるかもしれない。
けれど、奥底が繋がってればそれでいい。
カルタとファミコンは別物だけど、
なんか、どっちも任天堂らしい。

と、ここで、私はものすごくベタな言葉を想起する。
『私らしさ』
そんなものが、あるだろうか? いや、ない。
あったとしても、それは私自身にはわからない。
私が思う私らしさが他の人から見ればただの欠点なのかもしれない。
(こういう文章とか)

でも、それはともかく、変わればいい。
変わってもいいはずなんだ。
誰に許しをもらうでもなく、承認いただくでもなく。

私はスカートをめくって太股を舐めている凪姉に言う。

「……私も、変態しても、いいのかな?」
「いいよ。愚妹。一緒に、変態、しよ?」

なんか、凪姉とコミュニケーションが上手く取れてないような気がしなくもない。

●●

さて。

私は机に座り、ポメラを開く。
最近はこのデジタルメモ帳が自分内流行なのである。
ぱっと開いてさっさと文章を書く。
日記もネタ帳も小説も全部これに書いていく。
microSDは512Mbyteのものが刺さっている。
おそらく、一生かかっても512Mbyteは埋まらない。

たぶん、絵とか動画・音楽ならすぐに埋まるんだろう。
でも、純粋なテキストはそうはならない。
どんなに書きまくっても、一日40Kbyteも書けない。

私は絵が描けない。
描こうともしない。
私は昔からずっと文章派なのだ。

極端なことを言えば、私は文章フェチなのだ。
私は文章には魔法が宿ると、結構本気で思っている。
例えば、こんな世界を文章は表現できる。

「無限に長い、太さがゼロの棒を1°傾ける」

そんな棒はねえよ!
と怒る人もいるかもしれない。
でも、そんな突っ込みは野暮と言うものだろう。
とりあえず、そんな棒があることにしたら如何でしょうか。

そして、もしそんな棒があるとしたら、1°傾けた瞬間に、その棒の遙か遠方の箇所での移動速度は無限となるのである。
無限ということは、光の速度を軽く超えるということになる。
物理学上、そんなことはあり得ないとされている。
あり得ないことはある得るか?
あり得なくもない、と物理学者は言うだろう。
ただし、その1°傾けるために必要なエネルギーはこの宇宙全体のエネルギー量自体を遙かに超えている、と。

このように、たったの一文が非常に大袈裟な話に繋がる。
これが、私にとっての魔法である。

話が横にそれた。

2010/04/11 20:46

ポメラはタイムスタンプ機能がついているので、F2を押すとこのように日付と時間が挿入される。

2010/04/11 20:46

もう一回押してみたが、一分経ってなかったので同じ数字である。

2010/04/11 20:47

ほら、変わった。

話が横にそれた。

こんなことばかりしていると怒られそうだが、私自身が楽しかったのでとりあえず良しとする。

変わる、変わる、と書き続けて思い出したのは、オバマ大統領のことである。
しかしながら、何をどう書いても差し障るので深堀りするのはやめることにする。

ということで、とりあえず、何も考えずに思いつきで私は文章を書き始める。

●●●●

本社ビル2F大ホールは約200人の株主達で埋め尽くされていた。
誰も彼も余裕の無い表情でピリピリと壇上を睨みつけている。

――壇上にはユグドラシルが一人、椅子に座っていた。
いつものメイド服に身を包み、おっとりと笑顔を浮かべてはいるが、心なしか不安そうな様子が垣間見える。

時刻は9時30分。
突如、スピーカーからノイズが漏れ、マイクに誰かの吐息が掛かる。

一瞬の静寂。

「あーいーうー」

何があいうだよ、と誰もが思ったに違いない。
それは妙にのんびりとした七瀬の声であった。



七瀬はちょこちょこと小股で、しかしながら姿勢良くステージの真ん中に向かって歩き、ちらりとユグドラシルに目をやった。
そして、けだるそうに大ホールを見回し、俗に言う『ジト目』を細めた。

弱冠15歳にして社長を務める七瀬。
膝裏まで伸びた長い髪。セーラー服。妙に冷めた目。
決算・経営などという言葉面からは全くもってかけ離れた存在のようにも思えるが、何せこれが事実なのだからしょうがない。

「はい。それでは、みなさんお待たせしました。
 これより21年度決算報告と、次年度での取り組み、また、
 今後10年を見据えた経営方針というものを報告させていただきたいと思います」

七瀬の後ろの壁にスライドが映される。
それは収支決算の表である。

「まずは収支決算から報告したいと思います。
 みなさまのお手元の資料の1ページ目になります。
 21年度の支出から報告いたします」

通信費:イーモバイル 5900円×12ヶ月=70800円
書籍購入費:1500円くらい
お菓子台:3000円くらい
PC購入積立金:50000円
iPodTouch 32G:29800円
iTunesでのお買い物:4000円くらい

支出合計:159100円

「なお、現在使用しているPC及びタブレット、スキャナーは前年度で減価償却済みですので計上しておりません。
 また、携帯電話使用料は私有物として取り扱うため計上しておりません。
 では、次は収入になります」

凪姉からのおこづかい:13500円×12ヶ月=162000円
漫画事業売り上げ:0円
小説事業売り上げ:0円

収入合計:162000円

「よって、差し引きまして、2900円の黒字となりました」

ざわざわざわ、と場内にうめき声やひそひそ声が漏れ始めた。
この決算報告が虚飾されたものであることは誰の目にも明らかであった。
いや、虚飾、というべき大層な代物でもない。
事業の失敗を認めたくないという意地だけが先行した茶番だ。

「社長、質問いいでしょうか!?」

と、30代のスーツ姿の男が立ち上がり、声を張り上げた。
七瀬は一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに表情を消し、目を細めた。

「……いいですよ」
「支出欄に重要な項目が入っていませんね。
 それはあなた方の報酬のことです。
 また、紙代、電気代、家賃等も入っていません。
 本当はもっと支出が多いのでは?」
「……まず、私たちの報酬はゼロです。
 なぜなら、事業としては成立していないからです。
 その責任が私たちにはあるわけです。
 また、紙や電気代等は私物を利用しているという考えから、計上しておりません」
「もうひとつ質問いいですか?
 先ほどから私有物、私物と言っておられますが、その財源はどこから来ているのですか?」
「私の姉からきております。
 ですので、あなたがた、株主様のお金には手をつけておりません」

そういう問題ではないのだが、と言いながら男は顔をひきつらせ、何かあきらめたような表情で腰を下ろした。

●●

七瀬は頭をぽりぽりと掻き、前髪に手串を入れて、再びマイクを持つ。

「まあ、こんな収支決算はあってもなくてもどうだっていいのです。
 私たちが会社を作り、こうして活動し始めてから約1年半が経ちました。
 しかしながら、見ての通り、何一つ事業として成り立っておりません。
 そこがまず、重要なところです。
 そこを隠すつもりは微塵もありません。
 本来なら、資本金を食いつぶして倒産しているところではございますが、
 姉からの援助でなんとかなっている状態であります。
 しかし、私自身は特に今の状態を悲観的に思っているわけではありません。
 コンテンツ事業は製造業ではありませんから、基本的は低コストな運営でうんたらかんたら」

●●

突然ですが、眠たくなったので寝ます。



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とりあえず何でもいいから描くことが大事だ、というのが自分内で流行。 2010年04月11日 落書き トラックバック:0コメント:0

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このブログは一体どこに行こうというのか。



拍手ありがとうございますー!

拍手返信『グダグダ』>ありがとうございます。
前も書きましたが、あなたと私の漫画の波長は非常に似ているんだと思いますw
楽な気持ちで描くと、どんどん増田こうすけ的になってしまうというw

拍手返信『今挟んでもらったら』>では、私はぎゅうぎゅうと挟むだけに徹しておいて、
そふえさんの方で腰を動かすような感じでお願いします。
……でも、最後までしちゃだめですよ?
これは、もちろん、罠じゃないです。
そふえさんが自分の中の悪魔に勝てばいいんです(キリッ)

拍手返信『馬吹いた』>描けないものでも無理矢理描いていこうというスタンスです(キリッ)
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小学3年生レベルの漫画を堂々とブログに貼り付ける程度の羞恥プレイ 2010年04月10日 落書き トラックバック:0コメント:0

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(ひど過ぎて言い訳すらできない)



拍手ありがとうございますー!

拍手返信『そふえ様』〉あ、あの、やっぱり、ぱんぱんに溜まってるんですか?
私のせいですか?
挟んでも、いいですか?
(会話になってない)

拍手返信『なんというテク』〉さあ、あなたも禁欲して健全な生活を送りましょうw
そうしたらいつでもこうなりますw
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ほのぼのキャラなのに実はサキュバス、という設定をメイドさん本人も忘れてた。 2010年04月09日 漫画 トラックバック:0コメント:0

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【補足説明】
そふえ様、とは私が勝手にネット上でストーキングしている絵描きさんのことであり、
実在している人間・団体及び出来事とは全く関係なくありません。



拍手ありがとうございますー!
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けいおん!! 二期のオープニングが衝撃的過ぎてもう漫画描くのやめたい……の巻 2010年04月07日 日記 トラックバック:0コメント:0

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京都アニメーションが本気出しすぎてて生きるのがつらい……
(あの何度も繰り返される『カメラが超高速で回り込む』シーンが凄すぎる……)



拍手ありがとうございますー!
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夜じゃなくて朝に活動的なメイドさんが不健全なはずがない。 2010年04月06日 日記 トラックバック:0コメント:0

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でも、朝のほうが『禁じられた遊び』的な感じがしますよね?
(なんでそんなことを全世界に向けて発信するのか、ということについては別途考察する必要がある)



拍手ありがとうございますー!

拍手返信『これからするんだ的な』>わかっていただけて嬉しいですw
そういうの、いいですよね。あくまで、遊び的な。
最後までしちゃうと、遊びじゃなくなりますからね。
でも、たまには最後までしちゃうのもいいかもしれませんね。
ということで、昨日関連の漫画を描いてみましたのでこれで詳細と替えさせて頂きますw
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後ろめたいことばかりの人生を送ってきました……などと呟くメイドさんは結構好みではある。 2010年04月05日 日記 トラックバック:0コメント:0

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iPadが欲しくて欲しくて苦しみもがいた挙句、そうだ、これを使って疑似体験とばかり
iPodtouchで【検閲】してたらムラムラしてきたので【検閲】を【検閲】して【検閲】したもの
だから【検閲】してしまい、【検閲】で【検閲】しながら【検閲】する様子を【検閲】した。
後でその動画を自ら見て思ったことは、

「なるほど。ネットでしばし見受けられるああいう映像はこうして作られるのだな」

というものであった。
(何この若気の至り系ブログ)



拍手ありがとうございますー!

拍手返信『胸に腰を押し付けて』>ということで、その前段階を描いてみましたw
最近、えろ漫画よりもこう、一般漫画にえろを感じるようになりまして、
それもそういうシーンの前段階の『期待感のピーク』による高揚感がたまらないという。
そういった、いわゆる『着衣状態のメイドさんをベットに押し倒した瞬間のコマ』という
感じのものを永遠と描き続けていきたく思う所存であります。
(何この超マイナー市場向けのブログ)

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ハーモニー 2010年04月05日 日記 トラックバック:0コメント:0

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開け師の勢力と閉じ師の勢力は綺麗な正弦曲線を描いて循環している。
それを悲劇的とみるか喜劇的とみるか神秘的とみるか数理的とみるかは人それぞれの人生観に依存する。
(このブログの内容自体もまた綺麗な正弦曲線を描いて循環している)



拍手ありがとうございます!

拍手返信『小島監督』〉あ、あの……!
そ、そんなにタッチされちゃうと私……!
それはともかくパソコン復旧お疲れさまですw
なかなか使い込んでると元に戻すのが大変ですよね。
実は私のパソコンも絶不調でして、次は我が身だと思っておりますw
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物語世界と現実世界の中間に位置する『物語』。 2010年04月04日 日記 トラックバック:0コメント:0

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すなわち、拡張現実としての物語を描くべきでは。



拍手ありがとうございますー!
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コマとコマの間の時間速度をコマ速といい、単位は『秒/コマ』となります。 2010年04月03日 日記 トラックバック:0コメント:0

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そして始まる引き伸ばし時空。



拍手ありがとうございますー!

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夢見る縞 2010年04月03日 日記 トラックバック:0コメント:0

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誠に申し訳ありませんが、変換ミスでありまして、決して縞パン関係のブログではございません。
でも、メイドさんは縞パンです。
(たった今、縞パン関係のブログになりました)



拍手ありがとうございますー!

拍手返信>反応ありがとうございますw
救われたような気持ちで胸いっぱいですw
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嘘をつかないと損した気分になっちゃう症候群 2010年04月01日 落書き トラックバック:0コメント:0

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しかしながら、時間というものは有限であるがゆえに、時間軸未来方向における
パースペクティブとしてはあながち嘘でもないことが一般的に広く知られている。
(ネタがなくて困った時は思わず論文風な文体で書いちゃう症候群)



拍手ありがとうございますー!
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べたなネタとは思いつつもタッチパネルだからしょうがない。 2010年04月01日 日記 トラックバック:0コメント:0

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すっごくばよんばよんさせちゃうばーるんさんに思わずびくんびくんするのだった。
(補足説明:タッチしたところには6角形のエフェクトが表示されます)



拍手ありがとうございますー!

拍手返信『縦パイズリいいよね』>いいですよね……。
着衣縦パイズリだともっといいですw
今後、いろいろと表現規制が厳しくなっていく中で、
着衣で擬似的にえろえろなことを表現する技術は非常に重要になってくると思いますw

拍手返信『あれ、かっこ』>せっかくネーム頂いたのにすいません……
正直、私の作画は色々余計な感じでだめなんですよ。
頂いたネームのキレが全部消えちゃうんですよね。やっぱりオリジナルには勝てません。
構図もちょっと変えましたが、演出的な意図じゃなくて、ただ単にあんな超俯瞰視点の
絵が描けなかったので変えただけですw
また、いつか続きを描きたいと思いますので今後ともお願いしますー!
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