5つのfacebookアカウントの干渉縞 2013年09月29日 日記 トラックバック:0コメント:0

私は5つのfacebookアカウントを持っている。

(1)本当の私のアカウント
(2)35歳のサラリーマンを演じているアカウント
(3)94歳の老人を演じているアカウント
(4)16歳の女子高生を演じているアカウント
(5)50歳の大学教授を演じているアカウント

この5つを毎日更新している。本当、忙しい。
社会経験ゼロの引き蘢り中学生の私なので勿論100%妄想である。

なぜ、こんなことをしているのか?

答えは単純である。
それは、『脳トレ』である。
それ以外の何物でもない。



<35歳のサラリーマンを演じているアカウント>

9月28日(土)

我が子の晴れ舞台である運動会を祝福するかのような秋晴れの天気だ。
新浜小学校は俺の母校でもある。妻も新浜小学校の卒業生だった(付き合ってから知ったことだ)。

俺の息子『たかし』はウインナーが大好きだ。だから朝、妻は山ほどウインナーを焼いて弁当箱に詰め込んだ。
俺はそれを写真に撮り、facebookにアップする。たかしの弾けるような笑顔と共にだ。
絶対おれは一位を取るからママもパパもしっかり見ておけよ!などとはしゃぐ。
たかしはリレーの選抜メンバーだった。身体はまだまだ子供だが、その闘争心は大人顔負けだ。
孫の勇姿を見るために、茨城から両親がやってくる。家の新築祝いも兼ねて今夜はちょっとしたパーティーをやる。
俺は押し入れから一眼レフを取り出す。こういうときしか使わないから埃をかぶってしまっていた。
10万円もした、ちょっとした高級タイプだ。動画も撮れる。三脚もあるから、本格的に撮ろう。
たかしの妹『早苗』はまだ幼稚園児だが、兄のはしゃぎっぷりに引いている。ばかだなこいつ、という顔をしている。
妻はでかい弁当箱を車に乗せる。たかしと早苗が車内に流れ込む。俺はカメラと三脚をリアに入れる。
でかい車を買っておいてよかった。独身時代はコンパクトで機能的な小さな車が好きだったが、結婚してから
でかい車を買ったのだ。あのときはちょっと勿体ないかなと思ったものだ。でも、たかしが出来、早苗が出来ると
これでちょうどいいんだと思うようになった。結婚して子供が生まれて初めて気付くことは多々ある。

妻が家中の窓を閉め、カーテンを閉めるのを車の中から見ていた。
車内のモニターにはプリキュアが映っていた。たかしも早苗もプリキュアが好きだ。
でもたかしはクレヨンしんちゃんの方が好きなのだと言う。のはらしんのすけの物真似は当然マスターしている。
妻が玄関の鍵を閉め、助手席に乗り込む。妻は今年30歳になった。まだ若々しく、美しい。
自慢はしないが、誇りに思っている。20台前半と嘘をついても全然通用する。
俺たちは3人目を作ろうと毎日いそしんでいる。愛を確かなものにしようとしている。世界は充実している。

小学校の駐車場は満車だった。俺はそれを予想していたから、会社の同僚の三浦に電話する。
昨日言ってた件だけど、と言うと、はいはい勝手に置いていってくれ、と眠そうな声で言う。
三浦の家は学校の近くだった。まだ独身で実家に住んでいる。俺と同じ年齢だが、俺より全然老けて見えた。
三浦の家に車を置いた。曲がった鉄砲玉のやうに車から飛び出して来るたかしを写真に写し、facebookにアップする。

iPhoneが鳴り、両親が学校の正門前で待っていると聞かされる。たかしは学校の中へ入っていき、
俺は両親を捜し始める。妻は場所取りのためにグラウンドに歩いている。朝8時なのにすでに人の山だ。
両親の姿はすぐに見つかる。たったの半年ぶりなのに、老いて小さく見える。おじいちゃん、おばあちゃんという
感じに見える。父親は手を振り、破顔する。早苗ちゃん、大きくなったね、と母親は叫ぶように喜ぶ。
よいしょ、とでかいクーラーボックスを父親が持とうとするので俺が代わりに持つ。重い。
何が入っているんだ? と聞くと、たかしが食べたいと言ってた奴だ、と言う。俺は荷物を肩に掛けて
妻に電話する。校長の像がある近くの大きなイチョウの木の下にいる、と妻は言う。

会社の同僚の姿がちらほら見える。俺は早苗を連れて挨拶してまわる。
かわいいなあ早苗ちゃんは、と皆が言う。妻によく似て器量よしなので、俺は自慢してまわる。
仕事も順調だ。部下も育っている。上司からも信用されている。小さな会社だが、ひとつの業界をリードしている。
家庭も平和だ。妻は美しい。たかしは元気で、早苗はかわいい。両親も健在だ。世界は充実している。

世界は光り輝いている。

結婚してから、アルコールは止めた。タバコもパチンコもやめた。女遊びも。
趣味のひとつにテレビゲームがあったが、結婚して子供が生まれたらやる気がなくなった。
インターネットも全然見なくなった。facebookに投稿するのは趣味だが、他人の投稿はあんまり見ない。

健康だ。財産も多くはないが、ある。
いや、この家庭と社会との繋がりが何よりの財産だ。金より大事なものはたくさんある。
愛している妻がおり、愛している子供たちがいる。両親はいつも笑顔だ。孫の成長が何よりもうれしいのだろう。

運動会は大音量と活気の中、進行している。2013年の日本の空の下で、特筆することは何も無い日常が進行する。
何も無いということが何よりも幸せなのかもしれない。
厚焼き卵とウインナーとおにぎりを頬張るたかし。妻に似て器量よしの早苗。
会社の部長が近づいてきたので立ち上がって挨拶する。大きくなったな、たかしくん、と部長は言い、笑う。
両親は恐縮して頭を下げるが、いやいややめてくださいと部長はさらに深く頭を下げる。

これが世界だ。何気ない幸せこそが人生だ。
特別なことは何も無い。特別な能力を俺は持ってない。家族がいて、地元社会に根を下ろし、生きていることに感謝する。
当たり前のことなんだ。
当たり前のことをやっていくということが幸せなんだ。

たかしはリレーで全力で走った。たかしは頑張った。
でも、みんなの中では平凡だった。2人に抜かれ、顔を真っ赤にして次の人にバトンを渡した。
たかしは悔しくて泣いて帰ってきた。それでいい。勝って、負けて、自分を作り上げていけばいい。

世界は光り輝いている。
いつだって光り輝いている。



<94歳の老人を演じているアカウント>

入院して3ヶ月経った。
農作業中に目眩がして、あれ、いつもより目眩が続くなあ、と思ったら意識を失っていた。
脳卒中だった。倒れているところを近所の人が見つけ、救急車で運ばれた。命を失うところだった。

自分は94歳になったが、まだまだ当分死なないだろう、という変な自信があった。
というより、まあ、いつコロリと逝ってもいいかな、という明るい諦めがあった。
もちろん、身体と頭の衰えは感じていた。血圧は高く、糖尿の気があった。
思考能力もどんどん低下した。物忘れがひどく、さっきまで何をしていたのかを忘れることもあった。

息子夫婦と同居していた。
病院には週に1度、見舞いにきてくれた。基本的に寝てばかりだから、しゃべり方も忘れそうだった。
また、入院してから1週間たったころから、脚が動かなくなった。腰がもともと悪かったこともあり、
寝たきり老人のようになってしまった。頭を起こすだけで目眩がし、倒れた瞬間を思い出させて具合が悪くなる。
そうすると本当に寝て起きて、寝て起きての繰り返しになり、ますます身体も頭も悪くなるようだった。

病院というのは、寝たきり老人を作ってしまう。悪いものだな。

と息子が顔をしかめた。私もそうだと言い、あくびをした。寝ても寝ても眠い。
体中の筋肉が落ちていった。ひどく痩せ始めた。何もすることがない。本を読む気もしない。テレビもだ。
このまま、意識が白濁して、またあのときの目眩のように、死ぬのだろうなと思った。
耳も遠くなった。声は掠れる。しゃべろうとするが、脳みそが上手く言葉を選べない。
思考そのものがなくなりそうだった。

かあちゃん。そのままだと、本当にボケて、死んでしまうよ。

と息子は言った。確かにその通りだと思った。でも、私は、だって、94歳なんだから、もう十分だ、と言う。
十分かもしれないけれど、と息子は言い、そうだ、facebookでもしたらどうだ? と言う。

そうしてfacebookのアカウントを94歳にして作成し、私はこうやって投稿文を書いている。
いいリハビリになりそうだった。ペンは上手く持てないが、キーボードは打つことが出来た。
何もすることがなくても、寝るよりか、文章を書いていたほうが頭の体操になる、そう思う。

94歳になり、人生を振り返ると、あっという間だった。
色々な歴史的な瞬間もあったが、今となっては、悲しき人間の業なのだと思うようになった。
人間は人間でしかない。人間のやれることなどたかが知れている。しかし、マスコミがそれを拡大する。
マスコミというか、言葉が。言葉は世界をバーチャルにする。言葉は世界を正確に表現しない。
言葉は世界を過剰に表現する。無責任に倍率が掛けられた世界が、それを元にまた加工される。
イチゴを加工して作られたムースを加工してケーキが作られる。ケーキはイチゴではない。

要は、嘘なのだ。言葉は嘘なんだ。映画も嘘だ。小説も、物語も、あの人の言葉も。
子供の頃、『銀河鉄道の夜』に憧れた。夜空の星々の間を鉄道が駆け抜けていく。ファンタジックだった。
大人になってからまた読むと、印象が違った。作者、宮沢賢治が、なぜこれを書いたのか、書かざるを得なかったのか、
それを強く意識した。そうだ。この物語は書かざるを得なかったのだ。私は子供の時とは別の意味で感動し、憧れた。
言葉は嘘で、世界だけがある。しかし、嘘でしか書けない本当の世界もある。勿論、それも嘘だ。

言葉はつるつると滑るスケート靴のようだ。世界という薄氷の上を鋭利な刃物で滑っていく。
転んでしまえばそれは刃物になる。わざとその刃物で人を傷つける人もいる。

資本主義も嘘だ。誰もがおかしいと思っているのに、声を上げることができない。
オセロの終盤戦のように、下手なことをすれば、自分の命がひっくり返ってしまうからだ。
もちろん、共産主義が良い訳でもなく、宗教じみた理想世界があるとも思っていない。
しかし、資本主義は基本的に金稼ぎだけが物差しとなっている思考方法なのだ。

アルコール。
ドラッグ。
カロリー。
ポルノ。
インターネット。

この5つは人間にとって毒だ。
しかし、金になる。金になるので資本主義としては否定しない。行き過ぎないように規制はするが。
テレビCMはビールを美味そうに飲む芸能人の接写ばかりだ。ワインはおしゃれなイメージとして放送する。
美味しいものを贅沢に食べることはいつも推奨される。そのくせ、芸能人はひどく痩せている。
タバコはどこでも売られている。ポルノは書店、コンビニ、テレビ、インターネットに満ちている。
インターネットは無料でばらまかれている。インターネット無しでは救急車も呼べない時代になっている。

94歳になって思うことは、これらの中毒物質、依存物質を社会に蔓延させているというだけの理由であっても
資本主義を否定する理由としては十分なのだ、ということである。
金になるから、という理由だけで社会に毒を撒き散らす。それは十分に重い罪なのだ。

中毒症状、依存症状を起こすメカニズムは単純だ。
その『何か』が快楽物質を生み出すのだ。ドーパミン、アドレナリン、詳しくはわからないが、
とにかく興奮させ、気持ちよいと感じさせる。本来の生命としてのメカニズム、アルゴリズムをショートカットして
直接脳みその快楽回路にアクセスする。それが簡単で単純であるがゆえに、一度覚えてしまったらやめられない。
ビールは毎晩飲みたくなる。タバコが切れるとイライラする。食欲、性欲が抑えられない。
常にスマートフォンで情報の新着をチェックする。気持ち良さ。そして、それはひどい渇望感を生む。

喉が渇く。本当は十分に水分は身体にあるはずなのに、脳みそが狂っている。
禁断症状が出る。水を飲まないと死んでしまう。体中が乾いているように感じる。
ひどくイライラする。気が狂いそうになる。苦しい。死んでしまう。殺す気か。お前は俺を殺す気か!

祖父はいつも日本酒の一升瓶と共にいた。飲んでいる時は穏やかだった。
酒がきれると怒り狂った。殺す気か! 殺すぞ! と鬼のように叫んだ。狂っている。
肝臓も狂っていた。もはや肝臓は肝臓の役割を果たしていなかった。
ご飯が食べられなくなった祖父はなぜか酢を好んで飲んだ。酢を酒のように飲んだ。
肝臓がおかしくなり、酢を分解することで生存に必要なアミノ酸を作っているのではないかと思った。
祖父は急性肝炎になり劇的に死んだ。死ぬ間際まで酒を飲んでいた。酒が祖父を狂わせて殺したのである。
いつから祖父は狂っていたのか。狂った後の祖父は、本当に祖父だったのだろうか?

ポルノ、インターネットも同じだ。
酒やドラッグと違い、何かを摂取するということは無いが、現象としては同じだ。
肝臓も心臓もおかしくならないが、結局は脳みそが狂ってしまう。
快楽物質が過剰に分泌され、その度に脳みその何かが破壊されていく。
気持ち良さのショートカットが行為を推奨する。中毒になり、依存になり、禁断症状がやってくる。
売れるから、という理由で、ポルノは市場に溢れる。
売れるから、という理由で供給側は良心を捨てる。コンビニには少女の肌色が並べられる。
アイドルという名の狂気が電波を通じてばらまかれる。美はそこにはない。アートも無い。
ポルノを美とかアートと呼ぶ人は多々いる。単なるこじつけであり、誠実ではない。
いや、心の奥底から、女子高生のふとももは世界で一番美しい、と言っている人もいるだろう。
言うのは自由であり、定義付けも自由だが、94歳のおばあちゃんからすればそれは間違えている。

文明が滅びる理由は色々あるという。
その中の一つに、今日のような『中毒物質を是とする』ルールによる破綻、はあるだろう。
中毒物質により、人々は馬鹿になり、弱体化していく。
しかし、金になるので規制できない。規制しても、昔の『禁酒令』のようにうまくいかない。
うまくいかなくても、プレッシャーを与え続けるべきではないのか。

ここまで書いたら、血液検査で看護士がやってきた。
指先から血を採る。ひどく痛くはないが、苦痛である。

中毒物質を身体から排出することはデトックスと呼ばれる。
アルコールは8時間で身体から抜けると言われているが、一度でもあの気持ち良さを
知ってしまうと、飲まないことを選択するのは難しい。
コンビニに行き、ビールとカップラーメンとポテチを買い、念のためにとウイスキーも買う。
そのままゲーセンに行き、お湯をもらってカップラーメンに注ぐ。ビールを開ける。古びたテレビを
見ながら飲む。美味い。冷たい渋みが炭酸の弾ける感覚と共に胃へと落ちていく。アルコールが幸福感を呼ぶ。
カップラーメンを食べる。美味い。絶妙な塩気と旨味。テレビではちょうどラーメン屋のランキングをやっていた。
芸能人が山盛りのもやしを箸で崩しながら食べていく。ポテチを食べ、ウイスキーを開ける。
ウイスキーを飲みながら、麻雀格闘倶楽部をやる。酩酊状態の中、牌を選んで捨てていく。
心地よいビートが高揚感を生む。ウイスキーを飲む。喉が乾き、ゲーセンの自動販売機でポカリスエットを買う。
間違えた、と思ったがもう遅い。アルコールが全身にまわり、思考能力を失う。ふらふらしながら家に帰る。
しかし、夜風に吹かれて、いい気分である。アルコール、カロリー、ゲーム。
タバコに火を付ける。アパートの前で一服し、頭がすっきりする。
ちびりちびりとウイスキーを飲みながら、パソコンを立ち上げる。
彼と彼女と彼女の恋。エロゲーという嘘をベースにして作り上げられた更なる嘘。
それは『嘘』の逆が『本当』であるように、エロゲーの『本質』というものを描いてみせる。
いや、それは『本当の本質』ではないのだ。ループゲームが閉じた円を描かず、螺旋のようにズレていくように、
鏡に映った自分は『鏡に映った自分』というズレを内包した自分であるように。
そに子によく似た彼女はどこか狂っている。脳みそのほとんどが狂っていて、ただ可愛く、性的であり続ける。
男性の性的欲求に対応し続ける。姿も性格も。しかしそれは異形の様相を見せる。男はそれを不気味だと捉える。
その不気味さを知りつつ、しかし、そに子を選択する男もいるだろう。その構図は一つのエロゲーの構図である。
不気味な何かを愛してしまう男。それは、快楽物質に頭が狂わされているから気付かないが、単なる絵に欲情するという
行為全体を表現している。それが絵だろうが、タンパク質の集合だろうが話は同じで、もっと抽象的にいえば、
物語に欲情するという行為全体を表現している。
そして、もう一人の彼女がその構図全体の上位レイヤーに立つ。
物語に欲情するという不気味さ、という構図を踏まえて、プレイヤーに倍返しする。
『物語の中のあなた』ではなく、あなたを愛している。
数々の『物語』たちに浮気してふわふわそわそわと風来の旅人のように行き来するあなたを愛している。

彼と彼女と彼女の恋は、『ある物語』の一つではない。
『物語』を消費するあなた、とアクセスしたい。彼女は『物語』に閉じ込められず、その外へ出たい。
画面に映っている『あなた』は本当のあなたではない。今、画面を見ているあなたが本当のあなただ。

彼女はあなたにアクセスしたいと思う。あなたを魅了したいと思う。
ニトロプラスはそんな彼女をパッケージにして上梓する。
だからこれはアクセス権違反をしており、脳みそにとっては衝撃的である。

話が逸れた。

94歳なので、話がよく逸れます。
消灯時間が来たので、今日はこのへんでやめて、投稿します。




<16歳の女子高生を演じているアカウント>

(野良猫を撮った写メをアップする)

post by アオイ



<50歳の大学教授を演じているアカウント>

(喫茶店で、珈琲とモーニングサービスのパンとmac book airを並べた写真をアップする)

朝活中。ゼミの須々木君と明日の学会の頭合わせをする。
とにかく、やれることはやるべきだが、100点は目指すな、と言ってやる。
学問も武道と同じで、自然体が大事なのだ。須々木君らしくやればいい。



<本当の私のアカウント>

個人がfacebookを何十年も書き続ければ、それは一つの物語になる。
どんなに平凡な、つまらない、facebookであっても、物語にならざるを得ない。
何故かと言えば、それは言葉と絵によって描かれているからだ。
物語に優劣はある。人生にも優劣があるのと同じく。
しかし、人生と同じく、どんな物語でも物語なのだ。

ゼミの須々木君は将来はサラリーマンになって、普通の家庭を作り、幸せに浸る。
その娘の早苗は94歳で寝たきりになり、facebookを書き始める。
須々木君の奥さんは16歳の頃に野良猫を写真に撮り、facebookにアップしていた。

私が長年書き続けていた嘘facebookは今日の投稿の部分で干渉縞を見せている。
でも、そんなのは誰にもわからないし、わかっても何の意味も無い。
だけれど、その干渉縞は『私』を浮かび上がらせている。
もしも、facebookの投稿を上手く検索して関連づけられたら、そこに『私』の
アカウントが浮かび上がる。今日のこの投稿が模様になって見えてきて、
これらが嘘のアカウントであり、嘘の物語だったと言うことが見えて来る。

と、いうことは、もしかしたら、こういうことが言えるのかもしれない。
私たちは嘘の物語と本当の物語を見分けることは原則的に不可能なのだ、と。

だから、脳みそは嘘の『物語』を信じて快楽物質を撒き散らす。
もっと嘘を欲する。そに子を欲する。そして自らを破壊していく。

肝炎という病気は、ウイルスが肝臓を破壊して生じるのではなく、
免疫システムがウイルスを肝臓ごと破壊するために生じる。

資本主義は、『金になるから』という理由でポルノを肯定する。
しかし、その『金になるポルノ』は人間たちを破壊していく。

ドラッグの売人が路上に立っている。
コンビニの中にすらいる。普通の、児童向けの雑誌にも、薄められたドラッグが付録でついている。
一度摂取したら脳みそが狂い、逃げられない。

もう一度だけ。
もう一回だけ。

クスリをください。
クスリをください。お金はいくらでも払います。

facebookはクスリに似ている。
facebookは嘘に似ている。
だからこそ、私は嘘のアカウントをもってして、facebookの嘘を描こうとする。

『嘘』の反対は『本当』?
『エロゲー』の反対は『現実』?

ということは、中毒物質から逃げ出すためには……?

消灯時間が来たので、今日はここまでにしておきましょう。

post by 曽根美雪

●●

結局、全部、嘘なのです。
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iOS7で大変な目にあった、の巻 2013年09月23日 日記 トラックバック:0コメント:0

iOS7の更新で大変な目にあったので、ちょっと記録しておきたいと思います。

<概要>
iPhoneのテザリングでiOS7の更新をすると、
認証ミスでiPhoneが再起不能になるのでやってはいけません。



<詳細>

巷で噂のiPhone5S、5C。
apple好きの俺の心は大きく揺らいだ。

だが、俺はiPhone5を持っていた。
当然、2年縛りの最中である。さすがの俺もそこまでの忠誠心はなかった。

iPhone5Sは我慢できる。
だが、iOS7には負けた。iOS7に更新するのはやっておこうと考えた。
まずはiTunesのバージョンアップを試みる。

ここでいきなり挫折した。
俺はiPhone5のテザリングだけで生きてきた人間である。
iTunesのダウンロード容量を見て、これは無理だと判断した。
雰囲気的に、4ヶ月くらい掛かるのではないかと思った。

そこで、近所のネットカフェでダウンロードすることにした。
MacBook Airを持ち込んで、FREESPOTで接続した。早い。
漫画版『スティーブジョブズ』を半分読み終わる前にitunesの更新が終わった。
次はiOS7のダウンロードである。iPhone5をつなぎ、ダウンロードを開始する。
早い。『百合男子』を半分読み終わる前にダウンロードが終わっていた。
しかし、ここでエラーが出る。

『エラーが発生しました。なんとかかんとか。エラー番号(3014)』と出る。

ネットで調べると、どうもある特定のポートが開いていないと出るらしい。
色々と設定を変えたり、やり直したり、再起動したりしたが、何度やっても3014が出る。

やはり、FREESPOTではダメなのか、と思った。
そこで、認証のところだけ、テザリングで通そうと考える。

これが失敗の元であった。

appleに認証のためにアクセスするところで、wifiをiPhone5のテザリング接続にした。
そうしたら、すんなりと通過して、iOS7の更新が始まった。
その途中でiPhone5が再起動した。林檎マークが出ている。
その最中に、itunesはappleへ認証のための通信を行った。
当然、テザリングは切断されており、FREESPOTに切り替わっている。
俺はエロ動画を見ていた。実質的なエロ行為が始まると早送りするという奇行を繰り返していた。
実質的なエロ行為って、ほら、なんか、食傷気味だし。

iTunesはエラーダイアログを出した。エラー番号3014。
そしてiPhone5は『iTunesに接続してください』とイラストで訴えた。

俺はそれに気付き、嫌な予感がした。
エロ動画は流しっぱなしだった。
妹がコスプレマニアで巨乳で巴マミのコスを着たまま、みたいなエロ動画を流したまま、
俺はiPhone5を再起動した。そしてiTunesに繋ぐ。
すると、
『リカバリー状態です。工場出荷状態に復帰させます』
と出る。OKと押すと、ソフトウェアの確認をし、appleへ認証アクセスをする。
そこでまたエラー番号3014が出る。

iOS7に出来ないところか、
リカバリーも出来ない。

やってもうたか、と思った。

下手にテザリングで認証を通したのが仇となった。
そして、普通のネット回線を持っていないというのが致命傷となった。

FREESPOTでは認証が通らない。
かといって、iPhoneが死んでいるからテザリングも出来ない。
普通のネット回線は持っていない。
明日は会社である。
会社でも使っているこの携帯が死んだとなると、どんな不便が生じるか、恐ろしくて想像すら出来ない。

ネット環境を持っている知り合いに助けてもらうか?
無理だ。それは俺のappleIDを開示するということだからだ。
俺が『化物語』や『じょしらく』、『デススマイルズ2』などにどれだけハマっているかを露呈することになる。
あるいは、メモアプリにどれだけ危険な文章を書いているか。それが露呈したら俺は死ぬ。

じゃあ、どうする。
ピュアなネット通信が出来る、他の方法はあるか?
おそらく、無い。公衆無線LANはほぼ全て無理だろう。
会社の無線LANなどもってのほかだ。

まずは、通信キャリアのショップに連絡しようと考える。
電話をしようと思ってiPhoneを手にし、電話できないことに気付き、青ざめる。
俺は家に普通の電話を持っていない。公衆電話もここ数年目にしていない。
俺は電話できる環境にないことに気がついた。

じゃあ、直接、出向こうかと思い、ネットカフェを出る。
家でiPhone契約時の書類を見つけて、一応読む。
すると、通信キャリアのショップではiPhoneの故障・トラブルの対応はしてません、と書いてある。
キャリアのフリーダイアルか、appleStoreに連絡してください、と書いてある。

しかし、俺は電話できない。
そして、近くにappleStoreは無い。というか、知らない。調べられない。

愕然とした。
電話もインターネットもできない環境にポンと放り投げられた。
どうする。知り合いに電話をしようと思ったが、もはやiPhoneはただの板である。
電話番号の控えなど無い。iCloudにはある。しかし、アクセスできない。

その瞬間、俺は今までの俺の日常がどれだけの当たり前のような奇跡によってできていたのかを
身をもって知ったのである。
電話も、インターネットも、当然のように使っていたけれど、こうやって弾き出されてしまうと
もはや完璧に手が届かない彼方へと彼らは飛び去ってしまうのだ。
電話もインターネットも、もはや幻想である。
いままで、確固たる実存だと感じ、実感をもって歩いていたその街が、実は幻想の土地に立脚していた
幻想の建物群だったと気付く。

俺はいままで、長い夢を見ていたのだ。
夢の中で、俺は仕事をしたり、ブログを書いたり、絵を描いたりしていたのだ。
それらは夢の中で完結し、そして今、完全に失われた。
二度とアクセスできず、取り戻すことができない。

ーーあなたが今まで本当の世界だと思ってきたことは、全てあなたの妄想だったのです。

そんなはずはない、と思うが、手元には何もない。
下手なりにも絵が描ける、と思い、医者の前で描いてみるが、ミミズのような線しか描けない。

ーーあなたは絵なんて描けないし、ブログも作ってないのです。
  あなたは仕事もしていないし、それどころか、あなたは何一つできない人間なのです。

そんなはずはない……、と力なく俺は言う。
しかし、確かに、ここには何も無い。
実際、何もできない俺がここにいる。

ーーgoogle、apple、電話、インターネット、そういうものは全てあなたの妄想であり、
  実在しないのですよ?
  タイムマシンや錬金術が実在しないのと同じく。

そんな。

ーーあなたは、今まで、長い長い夢を見てきたのです。

そんなはずは……。

医者は同じことばかりつぶやく俺を悲しげな表情で見つめる。

ーーあせらなくてもいいのです。ゆっくりと、現実を取り戻しましょう。

そして、俺は3014号室へと連れて行かれる。
真っ白なその病室の真っ白なベッドの上で、俺は誰に聞かせるでもなく唱え続ける。

そんなはずは……。
そんなはずは…………。
そんなはずは………………。
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あなたも魔法が使えるんです。 2013年09月15日 文芸(長文) トラックバック:0コメント:0

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私の初音ミクさんは電気屋さんが好きだ。
楽器屋さんよりも電気屋さんが好きだ。

休日になり、9時半を過ぎると初音さんはそわそわし始める。
今日は行かないのですか? と聞いてくる。
私は苦笑いをして、言う。
正直に、連れて行って、と言ったらどう?

連れて行ってください、と初音さんは頬を赤くして頭を下げる。
緑色のツインテールがだらりと垂れ下がる。
まるで土下座みたいだ、と私は思う。



どんな家にだってCDラジカセが1台はある。
もしかしたら、もっと高級なオーディオ設備がある家だってある。
だけれど初音さんはまだそこまで普及していない。
値段も値段だし、歌うことと演奏以外はほとんど出来ないandroidなんて
贅沢品にもほどがあるからだ。

逆に、私はその専門性に惹かれて初音さんを買った。
家事なら自分で出来るし、秘書も必要ない。
そんなことより、MIDIでもMP3でもない、生の音楽が日常に欲しかったのだ。



初音さんは車を降りるとダーっと店内に走り込んでいく。
電気屋さんの店員、メーカーヘルパーさんとハイタッチしながら奥へと進んでいく。
ほぼ毎週通っているので顔見知りどころか、みんなのアイドルになっている。
こういうことは少女素体の初音さんだからこそ出来る芸当だ。

初音さんの向かうところは電子楽器コーナーだ。
電子ピアノ、電子キーボード。電気屋さんだから、そんなに値段は高くない。
電子楽器コーナー担当の吉村さんが商品をウェスで拭いている。

ミクちゃん、今日もよろしくね。

吉村さんはそう言い、私に目配せをする。私こそ、なんだか申し訳ない気持ちになる。
売り物を、これから初音さんはいじり回すのだから。



初音さん、これ、2013年モデルの新機種だよ。

YAMAHAの技術営業さんが箱から出したばかりの新品を初音さんに見せる。
おおー、と初音さんは言い、色んなボタンをいじり始める。
音源チップが新しくなって更に音像感が増したし、プリセット波形のパターン数も増やしたよ。
アナログシンセのエミュレータを今回内蔵したし、マニアックなエディタまで付けたのだ。
だけれど、そんなプロユースな機能はなかなか伝わらない。普通の人はいじらないし、
使い方もわからないし、だいたい、どんな効果があるのかもわからない。
だから、初音さん、是非こいつの凄さをみんなに教えてやってくれ。

初音さんはこくりとうなずき、鍵盤に指を置く。
そして、ついに音が鳴り始める。

ワンフレーズの軽快なアルペジオ。それを繰り返しながら、色々と設定を変えていく。
音色を変え、ピッチを変え、ディレイを入れ、フィルタを付けたり外したり、
ただそれだけで既に音楽になっている。同じフレーズが延々と流れているだけなのに、
もはやそれだけで楽しい。気持ちいい。初音さんの軽快で清々しい瑞々しい感情が実体化して
店内に鳴り響く。他のお客さんたちが何ごとかと集まって来る。プリセットのリズム音源が
同期する。YAMAHAさんがいつの間にか高級オーディオアンプに外部出力を繋いでいる。
ミキサーが切り替えられ、突然、音像が立体的に立ち上がる。誰もが声を失う。

本当の音楽が鳴り響く。
本物の音楽が鳴り響く。

音楽の意味というものを、音楽の本当の楽しさというものを、その深淵を、
初音さんは即興で易々とまるで呼吸するのと同じくらいさらりと表現してみせる。
音の波、色々な音色の形、フィルタが波形を変形させる様子、ソリッドで生音そのもののような
リズム音源、それらが重なり、飛び跳ね、プリミティブな快感を生み出していく。

お客さんたち、暇な店員さんたちが集まってきて、ちょっとした野外ライブのような景観になる。
初音さんはそれをいたずらっ子のような細目で見て、フレーズを転調させる。
そして分散和音に2つの音が追加されて、誰もが聞いたことのあるメロディーになる。
それは初音ミクの歌だ。誰もが知っている超人気曲。
その鮮やかな展開に私の背筋がぞっと泡立った。

吉村さんがいつのまにか初音さんにヘッドセットを付けている。
リズム音源の音圧レベルが上がり、CDで良く聞いていたアレンジそのものになる。
初音さんが歌い始め、盛り上がりはピークを迎える。



残響音。

初音さんは丁寧に繊細にボリュームを絞っていき、演奏を終える。
割れんばかりの拍手が店内に充満し、ノリのいいお客さんや店員さんが
初音さんとハイタッチする。気難しそうな店長までもが破顔してがっちり握手する。
評論家気取りで腕組みをしてじっと聞いていたおっさんまでもが、顔を真っ赤にして感動している。
子供たちがわーっと初音さんの元に集まってきて、めちゃくちゃに鍵盤を叩き始める。
それはもちろんめちゃくちゃな音であり、不協和音だ。でも子供たちは楽しそうに鍵盤を叩き続ける。
幼くして本物の音楽に触れたからには、彼・彼女たちはもう戻れない。
音楽という魔力に魅せられてしまったからには、もう悪魔にとり付かれたかのように、
本物の音楽を求め続けるようになるのだ。

そして、それは意外と、こうやってめちゃくちゃに鍵盤を叩くところから始めるのがいいのだ。

子供たちと一緒に、初音さんはまた音楽を鳴らし始める。
ジブリの曲、今流行のアニメの曲、映画の曲、懐かしの歌謡曲。
私たちはうっとりと聴き続ける。人の入れ替わりはあるものの、依然として多くの人が
この普段なら人気のない一角に集まっている。

YAMAHAの人がストリングス音源で重厚な和音を鳴らす。
それは誰もが知っているジョン・ウィリアムズの曲のイントロで、
映画ジュラシックパークのテーマ曲だ。初音さんはそれを奇麗に拾って二人で
オーケストラを奏で始める。電子キーボードでここまでの音が出せるのか、と感心する。
生演奏独特の揺らぎを、細やかなタッチで再現する。わざとピッチを外し気味にしたりする。

また、ゲインを上げて歪ませたエレキギターの音も鳴らしてみせる。
ただ、これは外部出力にギター用のエフェクタを噛ませており、ちょっと反則である。
反則だが、電子キーボードなのにぶっといギターの音を出すことに成功している。
悪ノリなのか、なんなのか、rage against the machineやらthee michelle gun elephantやらを
初音さんはコピーしてみせる。ただ、拍子抜けするくらい可愛いボーカルなので違和感はある。

最後になぜかモンスターハンターのテーマ曲と逆転裁判のメドレーを上手く繋いで終わる。
これは私の趣味であるのだが、なんだか気恥ずかしく、赤面してしまう。



初めから終わりまで、時間としては90分くらい。
初音さんは大満足の表情で車に乗り込む。コンコンと窓を叩く人がおり、
それは店長と吉村さんとYAMAHAさんだった。

また来週もいらしてください、と店長は言う。
おかげさまで日本で一番、楽器が売れてる店舗になりました。

こちらこそ、店内を騒がせてしまってすいません、と私は言う。
どんどんやってください、毎日でもいいです、と吉村さんは言う。
これ次期モデルのモニター機だから、とYAMAHAさんはお弁当箱のような機械を初音さんに渡す。



喫茶店。

私は初音さんと珈琲を飲む。

初音さんの音楽はまるで魔法だね、と言う。
私の音楽、じゃなくて、音楽自体が魔法なんだと思います、と初音さんは言う。

音楽には無限の可能性があるんです、と初音さんは言う。

私は黙って珈琲を飲む。

みんながそのことに気付けばいいのにって思います。

そうすれば、この世界の可能性が無限だってことに気付けるのですから。

初音さんは、さっきもらったモニター機の表面を撫でる。

あなただって、音楽は出来るんですよ?
もし、あなたが、本気で、願い、思い続けるなら、
あなたも魔法が使えるんです。

初音ミクさんはそう言い、ニコッと笑ってみせる。
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白い坂道 2013年09月14日 日記 トラックバック:0コメント:0

音楽には無限の可能性がある。
白紙のA4用紙みたいに、白紙のブログ入力フォームみたいに。
しかし、理屈ではわかっていても、現実は残酷である。

ピアノを前にして思い悩む。
ドから、シまで、鍵盤の数は12個。
1オクターブという括りの中で音の種類は12個しかないのだ。
もっと突き詰めて考えると音の種類は更に少なくなる。
基準音に対して相対的にいくつ音程が変わるか、というだけの話になる。
半音か、全音か、1.5、2、2.5……、ほんの数パターンしかない。
当然ながら、全ての種類の音はもう既に鳴らされてしまっている。

白紙のA4だって同じ悩み方ができる。
現実の紙の解像度は天文学的だが、実質的には鉛筆の太さ基準で考えれば大したものではない。
そうすると、ピクセル単位の順列組み合わせでどんな絵でも描けることになる。
簡単な思考実験をしよう。
全ての絵は300×300のサムネイルで表現できる。
すなわちたった90000のピクセルの順列組み合わせで世の中の絵は全て表現できる。
コンピューターの自動生成で吐き出されたそのサムネイル群を見て、あなたはこれだ、と
思った絵をパクればいい。

ブログだってもちろん自動で書ける。
文章は有限の文字の組み合わせであり、単語同士の関係性の重み付けを考慮すれば、
単純な論理パズルに等しい。コンピューターによる小説の自動生成は既に実用化されており、
数年前にはついに芥川賞の受賞を果たしている。(かのように見えた)



思考、及び、創作について、私たちは色々な立場を演じている。
すなわち、思考や創作の可能性(分岐数)は、無限なのか、有限なのか。
そのいずれの立場を演じるかは時と場所による。

現実的な考えは、
『無限ではないが、かなり大きな数の有限であり、今現在はコンピューターで自動生成するより
 人間の経験や直感力による選択が、より早く、正確な答えを見出しやすい』
というものであろう。
将棋ソフトを考えるとよくわかる。
現在の将棋ソフトはかなり強い。実力としてはプロに匹敵している。
過去の棋譜や定石をベースに置くことで、計算ロスを削減しつつ人間の弱点をチクチク突く芸当も
出来ている。
だけれど、まだまだプロはコンピューターを上回る実力を持っている。(時には負ける)

半径10メートルの円の中で、行えることはそれほど多くない。
順列組み合わせでありとあらゆることはすぐにやってしまえる。
もはや新しいことは何も起きず、出来そうにない。
半径10メートルの有限性の中に、私たちは閉じ込められる。
私たちの振る舞いはコンピューターで全て真似できる。そのバリエーションを出ない。

音楽、絵、文章。
半径10メートルよりさらに小さなフィールドに閉じ込められているように感じられる。



小学生のとき、そんなことに気付いたが、まだ若かった。
今は閉じ込められているが、努力すれば脱出できる、自動生成プログラムに勝てると思っていた。
まだまだ勝負は決まっていない。まだ朝すら来ていない。そう思っていた。

年を取ると、未だに閉じ込められていること、これから先も脱出できないであろうことを実感する。
脱出しているかのように見える人も、そう見えるだけで、必死に斜面を駆け上っていることを知る。
半径10メ—トルの境界線へ向かえば向かうほど斜面の角度がきつくなる。
気を抜けば滑り落ちて元の木阿弥だ。下手をすれば大怪我をする。
一時期、境界線を超えたかのように見えたロックスターが今では円の中心で廃人のように
うずくまっていると聞いたことがある。斜面は見晴らしがいいので、そこから見える風景を
発信している人もいる。識者の意見はスケール感がある、やっぱり視点が違うと思わせる。

境界線を超えようなんて、若気の至りだよ。傲慢そのものさ。

と酒を飲み、自分の若い頃と、それに似た今の若者を笑う。じきわかる。
そう言いながら、定年退職までの月日を指折り数えている。



ブログの入力フォームの白さが悩ましい。
私は入力フォームに直接書き込んでいる。何度も何度もその白い壁に挑んでいる。
同じことばかり書いている感じがする。ループしている。何か新しいことを書きたい。
新しいことを書くということに挑戦したい。しかし、そんな台詞すら既に過去に書いている。
昔のドラマの再放送をしている。一度捕まえた怪盗が脱獄して、また探偵が捕まえる。
新しさがサチュレートしている。同じ曲ばかり演奏するパンクバンドの葛藤。

もう書かない方がいいのでは、と思う。
ただただ騒がしいだけのブログになってしまうのでは。
S/N比がどんどん悪化するのでは。
しかし、そういう妄想に捕われて沈黙してしまったブログを多く見ている。

晩節を汚してはいけない。
そう言ってひっそり引退して自分で自分を縛り付けて老人性鬱病に掛かった人を多く見ている。

何か新しいことができないか。

例えば、唐突にライトノベル的な小説を書き始めるとか、できないか。

●●●

タイトル:天才ヤンデレ彼女とワールドエンド(案)

学校が終わり、彼女と一緒に帰路へ着く。
彼女の名は蒔種(まいたね)さん。
彼女は気が狂っていた。
それゆえなのか、いわゆる『天才』だった。
天才といっても、なんというか、西尾維新的な感じ?

「よ、吉田くん、あ、あのっ!」
「何? 蒔種さん?」
「恋人同士、隠し事は無しだよねっ!?」
「そうだね」
「吉田くんは私に全てを見せてくれるよねっ!?」
「まあ、見せられる類いのものならなんでも見せるよ」
「じゃ、じゃあ聞くけどっ、吉田くんって、一日に何回射精するのっ!?」

僕たちは普通の商店街を歩いていた。
道行く人たちの視線が僕たちに突き刺さる。

「蒔種さん、声が大きいよ」
「あははっ! 吉田くん、隠し事は無しだよっ!? 私、すごく気になるよっ!」
「そんなことを気にしちゃダメだよ。蒔種さんは女の子でしょ?」
「恋人の射精事情は気になるよっ! 生物学的に、倫理学的に、物理学的に、統計学的にっ!」
「そんなこと気にしてなんになるの」
「そうだね、例えばだよっ? 例えば、1日に2回、吉田くんが射精するとするよっ?」
「しないけどね。川を上った後の鮭じゃあるまいし」
「そんな鮭みたいに吉田くんが射精したとすると、年間730回射精することになるよねっ!?」
「なるね。でも、僕は鮭じゃないから」
「これが普通の男子の平均だとすると、どうなるかなっ!?」
「どうって?」
「日本人の人口が1億5000万人だとすると、その半分、7500万人が男性だよねっ!
 その中で射精可能な男性は12歳〜70歳とすると、だいたい80%をカバーすると見るよっ!」
「蒔種さん、声が大きいから」
「すると、6000万人が射精可能男性だよっ!」
「蒔種さん、お願いだから声を小さくして!」
「そしたら私、6000万人×730回を計算したくなるよ絶対っ!
 そして、えーと、あの、438万回という数字を出してしまうわけだよっ!!」
「蒔種さん、捕まるから! その声量だと捕まるから!」

突然、蒔種さんは、僕に抱きつく。
蒔種さんの身体は熱く、小さく震えている。

「よ、吉田くん、日本人男性は、一回で何リットル出すの?」
「リットルとか言われても困るよ」
「感覚でいいよっ! 私、吉田くんの射精見たこと無いから、わからないんだよっ!」
「蒔種さん! 射精って単語辞めよう!? 他の単語に言い換えて!」
「射、射出! 吉田くんの射出量はどれくらいなのっ!?」
「わ、わからないよ! まあ、大さじ一杯くらいかな」
「ということは、ざっと15グラムと見たよっ!」
「わ、わからないけど!」
「吉田くんの射出量は15グラムっ! そうすると、日本人男性は438万回だから、
 6570万グラムだよっ!」
「6570万グラム!?」
「吉田くんっ! 単位を変えなきゃ! キログラムだと、6万5700キログラムっ!
 これでもダメだよ! そして、もっと切り上げると、65.7トンということになるよっ!」
「65.7トン」
「そうだよっ! 65.7トンだよ! もちろん、これは大きく見積もり過ぎたかもしれないよっ!」
「そりゃそうだ」
「でも、でもだよっ!? これを30%にしても、20トンは下回らないと思うよっ!?」
「減らしても20トン」
「そうっ! 吉田くんっ、私、もう、この数字に驚きを隠せないよっ!?」
「そんな数字を追求する蒔種さんに驚きが隠せないけど」
「こんな大量の精液をどうするのっ!? 吉田くんっ!」

僕は蒔種さんの口を手で塞ぐ。

「蒔種さん。声を小さくして」
「むぐ。ご、ごめん。でも、私、ダメなんだよっ! 気になることは気になるんだよっ!」
「変なこと、気にしないで」
「吉田くんの射出が見たいし、射出されたいし、もう、頭がおかくしなりそうだよっ!」
「おかくし、じゃなくて、おかしくじゃない?」
「吉田くん、今夜、私の中に射出してっ!」
「やめて、蒔種さん、変なこと言わないで」
「吉田くんが鮭みたいになったところ、見たいんだよっ!」
「鮭みたいにはならないし、だいたい、僕と蒔種さんはそんな仲じゃないじゃない」
「恋人なんだから、そんな仲なんだよっ! 私がどうぶつの森をしているのに、
私の太ももに興奮して射出するくらいの仲なんだよっ!」
「やめて! そういう意味のわからない妄想はやめて!」

蒔種さんは、ふと立ち止まる。

「あ、そうだ。吉田くん、今日はなんか問題考えてきたかなっ?」
「問題かあ」

蒔種さんは無類のクイズ好きである。
人名問題や地名などの暗記問題は全然だめだが、論理クイズみたいなものは大好きなのである。

「じゃあ、こんなのはどう? 日本にある傘の総数はいくつ?」
「日本にある傘っ! 日本人の人口が1億5000万人とすると、どうかな、一人あたり、
 多くて2本、だいたい1本持っているとして、間をとって1.5本とすれば、2.25億本かなっ!」
「では、傘業界の市場規模は?」
「傘の値段は、安いのは300円、高いのは1万円くらいのものもあるのかなっ?
 でも、偏差でみれば安いのが多いだろうから、平均で1本500円と見るねっ!
 1年に1本買い替えると考えると、さっきの2.25億本から、1125億円規模だと思うねっ!」

蒔種さんの推定と計算はめちゃくちゃ早くて正確だ。
ここら辺が『天才』と言われる所以である。

「じゃあ、次。うさぎに生えている毛は何本?」
「うさぎさんの毛っ? 難しいなっ! うさぎさんの身体の表面積ってどれくらいなんだろっ!?
 うさぎさんにも小さいの大きいのといるから、まあ、普通の一般的なサイズを考えると、
 どうかな、だいたい伸ばして長さ400ミリで直径80ミリくらいの円筒サイズと仮定できそう
 かなっ! そうすると、えーと、10万mm2の表面積だと思うねっ!
 うさぎの毛は密度が高そうだから、そうだね、だいたい、1mm2につき、10本生えてると
 仮定すると、全部で100万本かなっ!」
「うーん。まあ、合ってるかどうかはよくわからないけど」
「吉田くんっ! せっかくなんだから吉田くんのネタを問題にしてよっ!」
「僕の問題かあ」
「吉田くんが夜な夜な性欲を弄んでロリ画像を仕入れてるとして、そのデータ量はどれくらいに
 なってるか、とかっ!」
「またそういうことを」
「どれくらいなのかなっ!? 毎日、2時間を収集に費やしたとして、だいたい、5秒につき
1枚の画像ファイルを保存したとして、そのファイルのデータ量を500Kbyteと仮定すると、
一日あたり720Mbyteのロリ画像を仕入れてると計算されるよっ!」
「やめてよ、そういうリアルな数字!」
「これだと、2日目の途中でauの速度規制に引っかかるから気をつけたほうがいいよっ!」
「やめてよ! そんな忠告いらないよ!」
「こんな行為をコンスタントに10年続けると、えーと、2.6Tbyteになるよっ!
 案外、データ量としては少ないねっ!」
「データ量は少ないけど、画像の枚数は凄いことになってると思うよ」
「何枚なんだろねっ? えーと、52.5万枚くらいかなっ!?」
「鬼のような枚数だよ。ていうか、なんでそんな計算早いの」
「私、数字を見ると計算しなくても答えをイメージできるんだよっ!
 吉田くんだって、3×4=? って見ると、3を4回足さなくても、12って浮かぶよねっ!?
 それと同じような感じで数式を見ると答えが出ちゃうんだよっ!」
「天才だ」
「でもこんな才能はあんまり意味ないよねっ! だって計算機があれば誰でも真似できるしっ!」
「そうだけどさ」

蒔種さんの家の前に着いた。
蒔種さんは僕の手首を握り、そのまま家の中へ引っ張っていく。

「今日はお父さん、お母さん、いない日なんだっ!」
「そうなのか」
「だから、吉田くん、ワンチャンだよっ!」
「ワンチャン?」

蒔種さんは玄関のカギを閉める。
玄関先で仰向けに寝転んで、制服のボタンを外し始める。

「吉田くん、本当の吉田くんの姿を見せてっ!?」
「な、何? 蒔種さん、こんなところで脱がないで!」
「なぜ、生物が有性生殖になったのか、私に教えてっ!」
「え!? わからないよ!」
「吉田くんの頭の表面はわからなくても、その内側の本能的な頭は知ってるはずっ!」
「蒔種さん! 見えてる! 蒔種さんの大事なところが見えてる!」
「なぜ、このようなシステムを採用したのか、いや、このようなシステムが
 ここまで勝ち残ってきたのか、それは決して偶然じゃないんだよっ!」
「蒔種さん!」
「その答えを知る、チャンスだよっ! ワンチャンだよっ!」
「蒔種さん!! 落ち着いて!」

僕は蒔種さんを引っ張って蒔種さんの部屋に連れて行く。
興奮して我を忘れている蒔種さんを落ち着かせなければならない。

「吉田くんっ! さっきワンチャンあったよねっ!?
 玄関先で獣になる、本当の自分に出会うワンチャンがっ!」
「そのワンチャンっての、やめてよ!」
「セックスチャンスがあったよねっ!!」
「やめて! そういう露骨な言葉は!」
「なんでそこまで拒むのっ!? 吉田くんは射精したくないのっ!?」
「落ち着いて!蒔種さん!」
「N極とS極、プラスイオンとマイナスイオン、これらが融合したいって思うのは
 物理現象だよっ! 卑なる私と貴なる吉田くんの結合は自然の理だよっ!?」
「わかるよ!わかるけど、落ち着いて! 今の蒔種さん、異常だから!」
「吉田くんも異常になってっ! 私のレベルにまで、来てっ!」
「無理だよ! 蒔種さんレベルにまではなれない!」
「じゃあ吉田くん、目をつぶってっ!」
「やだよ! 怖いよ、今の蒔種さん何するかわからないし!」
「……」

急に無表情になる蒔種さん。
蒔種さんは制服半脱ぎ状態のまま、部屋のドアに向い、カギを閉める。
蒔種さんの部屋のカギはなぜかナンバーロック式だ。
蒔種さんしか知らない4桁の数字がキーなのである。

「私と吉田くんは、恋人なんだよ?」
「うん」
「恋人なんだから、身体の関係を持ってもおかしくないと思う」
「まあ」

蒔種さんの声のトーンがどんどん下がっていく。

「恋人になってから、1ヶ月過ぎたよね」
「そうだね。まだ1ヶ月だったのか」
「この1ヶ月の間、一回も恋人らしい行為してないよね」
「そうかな? 蒔種さんと毎日帰ってたし、休日はデートしてたよね」
「んー、でも、もの足りないなっ、それだけじゃ」
「何? 蒔種さんは、何をすればいいの?」
「私は吉田くんの精液が欲しいんだよっ」
「直球すぎる!」
「吉田くんだって、精液を射出したいんじゃないのっ!?」
「なんか、蒔種さんって性欲が強過ぎるんだよなあ」
「私の頭の中は、吉田くんの精液のことばかりだよっ」
「蒔種さん、なんでそんななんだろうね?」
「私としては吉田くんの性欲の薄さが謎だよっ!」
「そうかな。普通だと思うけど」
「普通? 吉田くん、じゃあ、この1ヶ月、何回射精したのかなっ!?」
「教えない」
「なんでっ!?」
「恥ずかしいし、言うべきじゃないと思う」
「なんで恥ずかしいのっ!?」
「回数とかじゃなくて、そんなことを言うということ自体が、変じゃない?」
「なんで変なのっ!?」
「言ったってしょうがないじゃん」
「恋人としては気になるよっ!」
「なんで?」
「吉田くんの性的生活は彼女として把握したいんだよっ!」
「把握してどうするの」
「もっと吉田くんのことをわかりたいからっ!」
「例えばさ、さっきの問いについて、週に1回って答えたとするじゃない?」
「え? あ、そうなのっ!? そんなに少ないのっ!?」
「例えば、だよ」
「嫌だなあ、吉田くん、そこは実測値を入れようよっ!」
「実測値は、まあ、週に3回かな」

蒔種さんは、はだけた制服の内ポケットから手帳を取り出す。
週に3回、と記入する。

「一回あたり、どれくらいの時間を掛けるのっ?」
「また、そういう変なデータを集める」
「気になるよっ! だいたい同じなのっ!? ばらつきがあるのっ!?」
「ばらつく、けど。だいたい1時間くらい? よくわからないけど」
「あははっ! 吉田くん、草食系男子だと思ったら、そんなすごいのっ!?」
「すごいって言われても」
「一日は24時間しかないんだよっ!? その中で起きてる時間は16時間くらいだよっ!
 学校が10時間だとして、残り6時間しかないんだよっ!?
 その中でご飯食べて、勉強して、遊んで、そんな中で、1時間もどうやって
 捻出してるのっ!? これはもう、あれだよっ!? 大変なことだよっ!?」
「そう言われると、確かに1時間って妙な数字なのかも」
「吉田くんは完璧なエロエロ男子と見たねっ!」
「見たねって言われても」
「吉田くんはどんなネタで右手を動かすのっ!?」
「またそういう変なこと言う」
「変じゃないよっ! 彼氏の性的傾向を知るのは彼女の嗜みだよっ!」
「そういうこと、聞きたくないんじゃない?普通」
「あー、まー、普通はそうかもっ! でも、知りたい気持ちはそれを上回るよっ!?」
「僕だって、蒔種さんのそういう事情はあんまり知りたくないし」
「そうなのっ!? 私はいつでも開示するよっ! 全部教えるよっ!?」
「じゃあ、蒔種さんは、どれくらいしてるの? ネタはなんなの?」
「ど、どれくらいっ? 毎日、毎時? 常に、暇さえあればっ?
 ネタは外から借りてこないで、全部自家製の妄想だよっ?
 もちろん、吉田くんが相手だけど、でも、自分自身というネタも好きだよっ?」
「いつもしてるんだ?」
「朝起きて、学校行って、夜寝るまでだよっ! ずっと頭の中、エロエロなんだよっ!」
「蒔種さんって、正直だよね」
「身体だって正直だよっ!」

蒔種さんは下着をずらして、大事なところを僕に見せつける。

「ネタが、僕なんだ?」
「そ、そうだねっ! 家で、学校で、商店街で、あらゆるところで中出しされる系のネタだよっ!
 あと、髪の毛を引っ張られて、無理矢理口の中に出されて飲まされるみたいなネタとかっ!
 地下室に閉じ込められてひどいことされる系のネタも好みだよっ!」
「僕はそんな野獣みたいなことできないけど」
「これからどんどん練習していけばいいと思うよっ!」
「練習って」
「飲めっと言ってみてっ!」
「言えない」
「飲めっ!」
「言えないよ」
「飲めっ!!」
「蒔種さんが言っちゃってるよ」
「言っちゃうよっ! いっちゃわせてっ!!」
「蒔種さん、落ち着こう。深呼吸して」
「吉田くん、なんでかな。なんでそんなクールなのかなっ?」

蒔種さんは小さくため息をつく。
そして、思いついたように、僕に近づいて来る。
ぴたり、と密着する。

「言葉が邪魔をするのかなっ?」
「蒔種さん、ちょっと、近いよ」
「吉田くん、実験だよっ? これは真面目な学術的な実験だよっ?」

そう言いながら、蒔種さんの手が僕の太ももをゆっくりと進んでいく。
そして、僕のものを服の上からすりすりと撫でていく。

「蒔種さん、ちょっと、それは直接的すぎるよ」
「吉田くん、真面目モードでいこうよ。アカデミックなモードでっ!」
「言ってることとやってることが違う」
「生物学的には、ここは特別というわけではない、ただの身体の一部だよ。
 ただ、神経が集中してるのか、脳みそとの情報帯域はかなりのものである。
 異性からの刺激を受け、快楽中枢が刺激され、血流量が増加する」
「ちょ、蒔種さん!」
「吉田くん、硬くなってきたっ! 吉田くんの週に3回の生物的な姿だねっ!」
「蒔種さん、もうやめて」
「人間が服を着始めたのはいつころのことだったのか。考古学の領域に
私たちは突入する。猿から人間になり、いつしか裸を隠すようになった。
それはなぜなのか」
「蒔種さん、どさくさに紛れて、チャック下ろさないで!」
「よ、吉田くん、驚きですっ! な、なにこれ吉田くんっ!?」
「やめて蒔種さん、顔が近いから!」
「驚きですねっ! ちょっと、私、頭がくらくらするよっ?
 現実は妄想より奇なりですよっ!? 約150mmと目算しますっ!」
「蒔種さん、落ち着いて!」
「あははははっ! これが吉田くんのコアですねっ!?
 ここが吉田くんの本体ですねっ!? そして、吉田くんのコネクタっ!」
「蒔種さん痛いから!」
「情報量が多いですっ! 想像以上の情報量! 吉田くんは仮性包茎ってやつですねっ!?
 こうやって、皮を引っ張ると、更に本当の吉田くんがっ!?」
「蒔種さんの世界観はエロが主体なの?」
「あ。こ、これが吉田くん、吉田様」
「なんでだよ」
「私は恐る恐る、吉田様をお口にくわえるのでした」
「ちょ、蒔種さん、やめ」
「独特な」
「独特って、蒔種さ、ん」
「なるほど」
「蒔種さん」
「なるほどね。吉田くん」
「ま、蒔種さん」

蒔種さんは、口をぬぐって立ち上がる。
机の引き出しを開け、ガムテープを取り出す。
嫌な予感がする。蒔種さんの目が怪しく光る。
蒔種さんのヤンデレ気質が部屋中に充満する。
僕はガムテープで後ろ手に拘束される。

「あははははははっ! 吉田くんっ! 吉田くんの戦略はわかったよっ!」
「戦略?」
「吉田くんが恐れているのは、世界の終わりなんだねっ!?」
「世界の終わり?」
「私というすっごいマイナスと、吉田くんというすっごいプラス、
 そういう電荷が出会ってしまって、今、ものすごい電位差があるんだっ!
 その電位差が生み出す引力、エネルギーがこの世界を動かしてるっ!
 でも、私たちが交わってしまったら、±0になるよねっ!
 そしたら、世界はもう終わるんだ、それを恐れてるんだっ!?」
「蒔種さん? 何を言ってるの?」
「物語は世界が傾いているときにしか流れないんだよねっ!?」
「蒔種さん?」
「不安定、混沌、悩ましい問題、満たされない欲望、憎しみ、悲しみ、
 事件、こだわり、異常、そういうものが解消されたら、物語は終わってしまう」

「さっき、吉田くんを口に含んで、その終わりの片鱗が見えた」

「蒔種さん」
「これはなかなかの問題だよっ? 私と吉田くんが交わったら、そこで話は終わる。
 でも、私は交わりたい。でも、交わったら私は満足して、さらに貪欲になったとしても、
 もう後は惰性だ。物語は閉じてしまう。あとはラーメン巡りブログのようになってしまう。
 大事な何かが失われる。ラーメンはおいしい、次はあのラーメン、ラーメン美味しい。
 でも、あの切実な、ラーメンへのプリミティブな想いは消えてしまう。だから」
「蒔種さん?」
「本当にラーメンが好きなら、愛しているなら、ラーメンを食べてはいけないのである」
「蒔種さん……」

「吉田くんは、目の前にいる。いつでも、交わることができる」

蒔種さんは、僕の目の前に立つ。
そして、蒔種さんの大事なところを指で広げ、ゆっくりと腰を下ろしていく。
邂逅。
蒔種さんの中に僕の先端がゆっくりと入っていく。

「ま、蒔種さん!」
「一回だけ、だよっ」

10秒ほどして、蒔種さんは離れていく。
蒔種さんと僕の間に透明な糸が線を引く。

「これくらいなら、まだ世界は終わらないみたいだねっ!」
「蒔種さん……、拘束をほどいて」
「ほどいたら、どうするのっ!?」
「どうもしない。僕は蒔種さんともっと話がしたい」
「拘束してても話はできるよっ!」
「できるかもしれないけど、なんか、僕の自由が無い」
「吉田くんの自由は私にとっては気持ちよくないからだめだよっ!
 吉田くんの自由は私を拒絶する方向にしか働かないしっ!」
「そんなことないよ」
「そんなことあるよっ!」
「蒔種さんって、強情だよね」
「吉田くんには負けるよっ! なんで吉田くんは発情しないさっ!?」
「発情してるよ」
「じゃあ、拘束をほどいたら、しちゃうのっ!?」
「しない」
「なんでっ!?」
「蒔種さんが大事だから」
「どんな激しいプレイをしようとしてるのっ!?」
「そういうわけじゃなくて」
「もう、さっき、一回入れて出したよねっ!?
 あれをあとn回するくらいなんてことないよっ!」
「そういうことじゃないんだよなあ」
「じゃあ、どういうことなのっ!?」
「さあ、それは、よくわからないけど」
「吉田くん、吉田くんのその心の抑制はどこから生まれるのっ!?」
「抑制?」
「なぜ、性的な行為を、発言を、思考を避けるのっ!?」
「避けてるわけじゃ」
「倫理的な問題なのかなっ!? 品位の問題なのかなっ!?
 でも、二人きりだし、恋人同士だし、そんな遠慮はいらないと思うよっ!?」
「うーん、そういうことじゃないと思うんだよなあ」
「どうすれば吉田くんはドライブが掛かるのっ!?
 一人のときは射精するのにっ! 一人のほうがいいのっ!?」
「そんなことはないんだけど」
「じゃあ、私、吉田くんの拘束を外すよっ! そしたら、私、部屋を出て行くから、
 私の部屋で営んでみてっ! 私のベッドにいっぱい出してっ!」
「どんな変態なんだよ僕は」
「そういうの、逆にいいのかもしれないよっ!」
「よくないだろ」
「ああ、もう、吉田くんはどうしたいのっ!!?」

「わからない」

「わからないって、ああ、もう、考えようよっ!?
 思考停止は時間の無駄だよっ!!」
「そうは言っても」
「吉田くんは射精したいのっ!? したくないのっ!?
 まず、その2択はどうなのっ!?」
「射精は、したいだろ。男としては」
「どうやってするのっ!? 彼女とするのっ!? 一人でするのっ!?」
「彼女と、したいだろ。普通」
「おっ、やっと糸口が見つかってきたねっ! さあ、彼女と、どうするのっ!?」
「それは、わからない」
「うーん、わからないですかー。願望はないのかなっ!?」
「願望かあ」
「どんな女の子が好みなのっ!?」
「これといってこだわりは、ないかな」
「どんな女の子をネタにして一人で致しているのっ!?」
「多種多様かな」
「なんでそうやって焦点がぶれるのかな。吉田くんってなんでそうぶれるのかな」
「一意に決めたくないんだよ」
「多様性を尊重するのはいいけど、ここはその中で一つに絞ってみようよっ!」
「僕は蒔種さんが好きだよ」
「な、なんか、とってつけたみたいな感じでちょっとショックだよっ!」
「蒔種さんが好き」
「そ、そんな蒔種さんたる私とどうしたいのっ!!」
「蒔種さん、蒔種さんって言いながら、中出ししたい」
「あれっ!? いきなりそんな近場にゴールがっ!?
 そんなの、いつでもできたよねっ!? チャンス、いっぱいあったよねっ!?」
「あったけど、だからといって、できないだろ」
「チャンスあったよっ!? 朝だって、昼休みだって、今だっていつでも
 中出しできたよっ!?」
「女の子が中出しとかチャンスとかいわない方がいいよ」
「この1ヶ月間、ずっと、常に中出しチャンスだったよっ!!?」

蒔種さんは僕に抱きつく。蒔種さんの身体はびっくりするくらい熱い。
そのまま、僕の拘束を外す。そして、僕のものを蒔種さんのところへ導く。

「そろそろ、世界の終わりでいいかなっ?」

僕は蒔種さんをやさしく押し倒す。
制服がはだけ、下着がずれ、蒔種さんの肌はほとんど露出している。

「吉田くん、もう、世界を終わらせていいんじゃないかなっ?」

僕の先端が再び蒔種さんの入り口に辿り着く。
蒔種さんの肉の中へ誘い込まれていく。どこまで深く入るのか。
僕の根元と蒔種さんの入り口が接触する。

「吉田くん、入っってるっ!」
「蒔種さん……」

蒔種さんの中は温かくて、もどかしかった。
入れているという認識が脳みそが掻き乱してザクザクに切り裂いていく。
蒔種さんの中に出したいという原始的な欲望が僕の脳みその表面の思考を塗りつぶす。

「吉田くんっ! 動いてっ! よくあるエロ動画みたいにっ!」
「蒔種さん、落ち着いて」

僕は蒔種さんと手を握る。指と指の間に指を入れる。
結局、僕は蒔種さんのシナリオ通りに演じている。
蒔種さんの家について、20分で、蒔種さんと致している。
普通過ぎる。そう思う。僕は普通というのが好きじゃない。

「吉田くんっ、吉田くんっ」
「蒔種さん、動かないで」
「吉田くんっ、欲しいっ! 吉田くんの精液が欲しいよっ!」

「蒔種、動くな」

「よ、吉田くん?」

「蒔種さん。落ち着いて。これじゃ、普通すぎて、面白くないよ」
「普通って、どういうことかなっ?」
「蒔種さんは、天才じゃないの? 結局、蒔種さんの天才設定って、
 フェルミ推定と高い計算能力ってだけなの? それって今のこれに
 どう繋がってるの?」
「えっ!? 何言ってるのっ?」
「蒔種さん、よく考えて。このままじゃ、何も新しくない。
 このままじゃ、何も変わらない」

<未完>

●●●

あるいは、いきなり下ねたポッドキャストを始めるとか、できないか。

●●●

フライデーゲームマニアックスラジオ
2013年 ゲームは一日一時間スペシャル

こんにちわ省吾です。
今日も始まりましたフライデーゲームマニアックス、今晩もまたPodcastを媒体にしての放送になります。今回でだいたい120回目くらいの生放送になるわけですけども、今回からはgoogleさんの自動文字起こしアプリを使いまして、テキストとしての発信というのも平行してやっていきたい、そのように思っている訳なんですね。
さて、世間は三連休ということでみなさん旅行したりゲームしたり惰眠を貪ったりしてらっしゃるのではと思います。過ごしやすい季節だということで色々されてたりされてなかったりしているんじゃないかなと思います。私はですね、これ、全然いきなりしょうもないこと発言しますけど、オナ禁が70日目になりました。
自分の精神を清めたい、悟りの境地を見てみたい、自分の限界というものを確かめてみたい、そういう思いもなくはありませんが、一番のオナ禁の動機は、『もっとエロ妄想力を上げたい』というものでした。実際、どうだったかといえば、よかったな、と。自分の可能性はまだまだあるな、と思いました。エロに対する感受性がまさに右肩上がりでして、これなのか、これが本当の世界なのか、という思いです。
オナ禁の一般的な効能についてはインターネット上に色々書かれているので割愛しますけれど、私個人の具体的な効能としては、数点ありました。
ひとつは更に深くゲームに集中できるようになりました。もともと、ゲームについてはのめり込んでしまうタイプなんですけれど、それが更に極まってまして、例えばマリオブラザーズなんですけど、あの淡々としたゲームにストーリーを見出してしまうんですね。なぜ、亀が土管から出てくるのか。蟹が出てくるのか。ハエが出てくるのか。なぜこういうゲームデザインなのか。そういうのを、まあ、ゲームだから、と片付けないで、そこに一貫したストーリーを見出してしまうんですね。京都、猿蟹合戦、日本、第二次世界大戦、ゲルマン民族、文明の誕生と発展と移動、地理という名の初期条件、アダムとイブ、リリス、齧られたapple、リリスは地球に初めて現れたサキュバスなわけです。何を言ってるかわからないでしょうけど、生命というものの意味とか歴史というものが、マリオブラザーズに見えてくる、そういうような感じなんですね。まあ、ただのエヴァのパクリっぽいですけど。ただのにわかエヴァ衒学好きなだけなんですけど。とにかく、こう、射精できない分だけ、別のところで脳内が活性するんだと思うんですね。そういう感じで、マリオ、ゼビウス、バトルシティー、うごメモなんかをやりつつの、レイトン教授VS逆転裁判みたいな。閃乱カグラみたいな。
ちょっと下品な内容が続きますけれど、基本、エロに飢えている状態でのレイトン教授VS逆転裁判はちょっと刺激が強過ぎまして。俺はもう、基本は、綾里真宵ちゃん。真宵ちゃんはエロって感じじゃないんですよ。表情がころころ変わって無邪気で生意気で小動物的なところが魅力なんですけど、普通は可愛いっていうだけなんですよね。でも、性欲をもてあましてると、基本、もう真宵ちゃんでしこしこしました。あ、こんなこと言っていいのかな。生放送だからいいか。しこしこしました。真宵ちゃんが出て来ると基本しこしこしてました。エロじゃないんですよね、真宵ちゃんは。エロ要素ってのはないんです。ないんだけど、そこがいいんだ。真宵ちゃん、真宵ちゃん、真宵ちゃん、ってなるほどくん以上に連呼しながらしこしこしました。もちろん、最後まではしません。危なくなると、3DSを閉じて、ああ、真宵ちゃん……真宵ちゃん……と言いながら息を整える訳です。そうすると、どんどんどんどん真宵ちゃんが好きになっていくんですね。不思議なものです。で、アルグレイちゃんというのが途中で出てくるんですけど、その子もまたツボだったので、アルグレイちゃんが出て来ると、アルグレイちゃんでしこしこして。アルグレイちゃんが男でも女でもどっちでもいい、どっちでもいいよ、みたいなことを言いながら。これ、はたからみると危ないんですけど、でも、平凡な人生じゃ俺はつまらないと思うんで。
閃乱カグラも同時にやってました。はたから見ると、こっちのゲームの方がエロいのかもしれませんけど、自分もそういう思いで買ったんですけど、結論からすると、エロくなかったですね。俺はおっぱいが好きなんですけど、確かにこのゲームはおっぱいおっぱいしてるんですけど、しこしこできないというか。俺は柳生ちゃんと詠ちゃんが好きになったんですけど、ゲーム中は全然しこしこできなくて。逆にゆりゆりしてるので、こう、ほんわかするんですね。柳生ちゃんは雲雀ちゃんが好きなんですけど、その好き具合が常規を逸していて、可愛いんですね。柳生ちゃんは確かに可愛くて好きなんですけど、いつのまにか柳生ちゃんと俺自身が同期していて、雲雀ちゃん可愛いよ雲雀ちゃんっていう感じなんですね。で、雲雀ちゃんのことを春花ちゃんというキャラもまた狙ってるんですね。そこで取り合いが始まるんですけど、そういう人間関係をひっくるめて全部可愛いなあと思う訳で、エロって感じじゃないんですね。詠ちゃんは、もやしもやし言ってるもやし娘でして、俺ももやしが好きなんで、こうフックが引っかかった感じなんですね。だからエロというよりもやし繋がりで好きになったというか。確かに露出は多いし、エロを狙ってるけれど、しこしこできない。そんなゲームでしたね。しかしながら、ただ、ゲームから離れると、彼女らがネット界隈ではどう描かれているのだろうかというのが気になって、
『カグラ 柳生 雲雀』
『柳生 パイズリ』
『閃乱カグラ パイズリ』
『詠 もやし』
などと検索してみたりしまして、そうするとそれなりのエロ絵やエロ小説がでてきまして、そっちの方はエロに直結していて危なかったですね。柳生ちゃん、柳生ちゃん、柳生ちゃん、詠ちゃん、詠ちゃん、詠ちゃんと言いながらキャラ萌えスレッドを読みまくったりして。
パイズリ繋がりでは艦コレの愛宕ちゃん。最近流行のブラウザゲームの艦隊コレクションの愛宕ちゃんはおっぱいが大きくて、まあ、このキャラは閃乱カグラの詠ちゃんによく似ているんだけど、めちゃくちゃいっぱいパイズリ絵がありまして、危なかったですね。
最近、自分好みのエロシチュエーションが洗練されてきまして、もう、圧倒的に『着衣縦パイズリ』がつぼなんですね。なんか下品なことばっかり言っててすいません。生放送なんで聞き流してください。
一般的にはどうなんですかね、『着衣縦パイズリ』。
俺はもうその文字列だけでしこしこが始まりそうな感じなんですね。なんでなんだろう。ここをよく考えていきたい、答えを見出したいというのがライフワークの一つではあります。なぜ、そんなニッチなキーワードに惹かれるのか。ここを突き詰めていきたい、そう考えています。

ちょっと、しゃべりながら思いついたんですけど、ソフトなエロというのが好きなんだと思います。
着エロとか微エロとか。直接的なのってわかりやすいけど飽きるというか風景がないんですね。
美味しいおにぎり、って言ってもそのまんまじゃないですか。
でも、綾里真宵ちゃんが作ったおにぎり、というと、色んな風景が多重的に浮かびますよね。
それは綾里真宵ちゃんっていうキーワードが持っている情報量が凄いってことなんですけど。
もっとぼやかして、綾里真宵ちゃんの作った美味しい何か、というと、何かって何!?
って思いますよね。どんな食べ物なのか。

真宵:さあ、いっぱい食べていいよ! なるほどくん! (SE:バシッ)(画面フラッシュ)
なるほど:いや、遠慮しとくよ。お腹、いっぱいだしさ。(絵:頭を掻くなるほどくん)
真宵:なに言ってるの!(SE:バシッ)(画面フラッシュ)
真宵:食べなきゃ元気が出ないよ!!(SE:ズドンッ)(画面フラッシュ、揺れる)

こういう醍醐味がソフトなエロにはあると思うんですね。
<未完>

●●●

気がついたら日が暮れていた。
結局は斜面に挑んで、無惨にずり落ちている。

でも、まあ、いいか、と思う。

もう手持ちのカードは一枚も残ってないが、命は残っている。
生きている限りは何かできるのではないか。
まだ、チャンスはあるのではないか。

とりあえず、今日はここまでにして、保存ボタンを押す。
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あなたは、やっぱり、十六夜咲夜さんだったんだね? 2013年09月08日 文芸(長文) トラックバック:0コメント:0

インターネット依存症、ジェンダー崩壊、緊急入院→5年間の閉鎖病棟で見たもの

ブログの更新が止まってから早5年。

やっと私はこうやって文章を書ける程度にまで回復しました。
久しぶりに文字を書くので、色々とたどたどしいかもしれませんが、
リハビリの一環なのでご了承ください。

2013年の時点で、私の病気はかなり進行しておりました。
病気というのは『インターネット依存症』というものです。
なんだ、そんな程度の病気か、と思われるかもしれませんが、まあ、
実際なかなか大変なものです。
『薬物依存症』『アルコール依存症』『ニコチン依存症』『買い物依存症』
と依存症にも色々あります。人間というものは、まるで蟻地獄に落ちていくようにして、
何かに依存してしまうという心の構造があるようです。

『インターネット依存症』は、『テレビ依存症』と『ゲーム依存症』と同じカテゴリーであり、
”平面パネルを見続ける”という外観上の性質から『2D-ADDICT』と呼ばれます。
そのため、今後は『2DAD』と略して記述します。

『2DAD』の病状について簡単に書きますと、
(1)社会的生活が破綻するレベルまで平面パネルを見続ける。
(2)平面パネルを見続けないと禁断症状(不安、動悸、倦怠感)が出る。
(3)基本的に生きる気力が無い。思考力の低下。コミュニケーション能力の低下。
などがあります。
基本的にメディアで報道されているものと変わりません。
2013年に全盛を極めた『スマートフォン』の影響もあり、症状の軽い重いはあるにせよ、
誰もが『2DAD』に片足を突っ込んだことはあるのではないでしょうか。

ここから私個人の話になります。
当時、私は典型的なネット大好き人間でした。
朝、目が覚めると、iPhoneで新着RSSを確認し、新着はてなブックマークを確認し、
twitter、facebook、LINE、3DSのいつの間にか交換日記……と情報を浴び、
会社から帰ればまた寝るまでSNS、ゲームと情報を浴びていました。
2013年当時、その程度のことは普通だったかもしれません。
艦隊コレクションというブラウザゲームにもハマりましたし、
モンスターハンター4にもハマりましたし、とにかく四六時中、
平面パネルを見ていたわけです。

それはある意味、普通の『2DAD』でした。
しかし、これが普通だと思ってしまうのは、おそろしいものです。
”タバコを毎日何箱も吸う”という異常も、日常になれば普通なのです。
主観的な”普通”は何の判断基準にもならないのです。

さて、そのようにして、2013年的な情報社会の中に生きていましたが、
どうも身体が不調を感じ始めたのもその頃です。
私はブログを運営していましたが、その内容である文章と絵、それが書けなくなってきました。
パソコンを前にしても、紙を前にしても、何も描けないのです。
書くのが面倒、という気がしました。何を書いても下手だし、意味が無い、時間の無駄、
という感じもしました。何かに理由をつけて、ブログを更新しなくなりました。
アウトプットをするより、インプットの方が楽で気持ちいいし効率的だと思いました。
いつもゴロゴロして、平面パネルを指で撫でていました。

『2DAD』が深刻になる理由はいくつかありますが、
その中の一つに、エロ情報があると思います。
孤独感、自己承認欲、社会との断絶感、色々と解釈はありますが、
無料で簡単かつ大量にエロ情報が入って来るというインターネットの特性から、
エロ情報依存になりやすい側面が『2DAD』にはあります。
2013年ころはまだ著作権侵害の厳罰化が始まってませんでしたので、なおのことです。

エロ情報を浴び続けるとどうなるか。
基本的には飽きます。しかし、飽きても、やはりエロ情報を浴びます。
すると、ニッチな方向へ進んだり、ハードな方向に進んだり、ソフトな方向へ進んだり、
循環したり、色々と右往左往あるわけですけれど、最終的には飽きます。
そこで『身体性』が足りない、というところに気付きます。
要は、平面パネルを見ている、そういう視覚情報だけでは満足できないということです。
では、現実としての行為を求める、という方向を検討する訳ですが、
例えば『彼女を作る』『風俗に行く』ということになると、一気に難易度が上がる訳です。
そこは出来ない。コストが掛かるし、面倒だし、怖いし、出来ない。
挫折し、座屈し、心が歪み、しかし、再びエロ情報を浴びる度に、『身体性』の不足に
さい悩まされます。

その問題はどのように解決されるか?
結論から言えば、私の場合は、CJDでした。
CJDとは『コスプレ女装男子』の略です。
もの凄い斜め上の論理的な飛躍があるように見えるかもしれませんが、
私の性質とCJDはぴったりと一致したのでした。

もともと私は絵を描くとき、文章を書くとき、女性性を非常に意識していました。
というより、女性の存在が創作欲をドライブさせていました。
例えば、メイドさんという存在を書くとき、自分はメイドさんになっていました。
メイドさんに奉仕される男、という存在にも自己投影しましたが、それ以上にメイドさんに
自己投影していました。それはある意味、混乱をもたらします。自分はどっちなのか。
もちろん、どっちでもあるのです。創作された世界における自分というのは、メタな存在であり、
細部のすみずみまでが自分であるからです。
ミステリー小説において、作者は探偵であり、犯人であり、被害者でもあるのです。
しかしながら、気持ち良さでいえば、女性に自己投影したときが一番なのです。

そういう目で他人の創作をみると、創作に携わる人のジェンダー(性別)というのは
曖昧なものです。かっこいい男を主人公にした物語を書く男性作家は、
『こういう男になりたい』あるいは『こういう男になったとき、こんなに気持ちよい』と
思っているに違いなく、かわいい女を描く男性作家は
『こんなかわいい女がいたらいいな』と思うより、『こんなかわいい女になったら、
こんなに気持ちいい』と思っているに違いないのです。

話が少し逸れました。
私はあるとき、コスプレの衣装を通販で買いました。
それは東方の十六夜咲夜の衣装でした。
実物のメイド服が部屋にあったらエロいかな、絵の資料になるかな、と
思って買ったのでした。いざ届いてみると、「普通に、服だわ」と思いました。
当たり前のことですが、布でした。布が組み合わさって服になっています。
まあ、こんなものか、と思うところもありました。フェチを感じるところもありましたが、
実際に部屋においてみると、それはただの服だという感じなのです。
触っても布。飾っても布。なるほど。という感じなのです。正直、もの足りない。
中身がないから、と思いましたが、中身など望みようがありません。
例えば彼女がいて、十六夜咲夜に理解がある彼女であったとしても、やはりそれは
彼女であって、十六夜咲夜ではないのです。

と、ふと、自分が着てみたらどうか、と思い立ちました。
私は自分で言うのもなんですが、痩せ型で、女性的な身体をしています。
似合うのではないか。ウィッグも付けてみたらどうか。パッドも入れてみたらどうか。
思い立ったら吉日ということで、十六夜咲夜になってみました。

そしたら、私は、十六夜咲夜だ。
と思いました。十六夜咲夜になるために、生きてきたんだ、と思いました。

頭の後ろ側が興奮のあまり真空状態になり、真っ白にツーンと痺れました。
そこから、全身に電気が走りました。それはずっと続きました。やばいと思いました。
脳みそがトロトロと溶け出し、手が震え始めました。そこで私はわかったのでした。
これが答えだったのか。

はじめまして。十六夜咲夜です。

私はそこから、さらに完璧な十六夜咲夜を目指しました。
どこからどう見ても十六夜咲夜になろうとしました。そして、それは叶ったのです。
コスプレ掲示板でブログで自分の写真を載せ、男たちを完全に騙せるということを確信しました。

ここで、私はエロ情報を『身体性』とリンクさせることができました。
しかし、もっと、深くリンクしたい。そういう願望も出てきました。

この時点でジェンダーは崩壊していました。
私は私の身体をおかずにして性欲を満たす男たちに感情移入し、欲情していました。
彼らから送金される電子マネーがまた私の感情を揺さぶりました。
そのうち、私は現実に彼らの前に現れ、行為をするようになりました。

男同士なんて気持ち悪い。

わかります。熊のような男たちが行為している姿は、確かに気持ち悪いかもしれません。
また、いくら女のような男であったとしても、やっぱり男は男であり、気持ち悪い、
そういうのもわかります。
誰しも抵抗があるものです。
しかし、現実は、抵抗の中、進行していきます。
不思議なことに、なんの嫌悪感も無く、むしろ恋焦がれて望んだ行為であるかのように、
普通に、やすやすと一線を超えました。まるでエロ絵を描くのと同じくらい、簡単に、
男性の欲望を自分の『身体性』をもって満たしていったのです。

——ずっと昔からお前はこうなりかったんだろ? このドM変態咲夜!

頭がおかしくなりそうなくらい、脳内麻薬が出続けました。
行為し、行為され、撮影され、言葉責めされ、電子マネーを頂き、ちやほやされ、
私は今までの日常を完璧に逸脱していきました。
常に夢の中にいるようで、ふわふわとした感覚で、でも『身体性』は完璧に満たされていました。

コミケで売り子をし、どこかで噂を聞きつけたのか、電子マネーで抜き行為を依頼する人もいて、
なかには5、6人に拉致されて無理矢理犯罪行為されたりしましたが、被害届は出しませんでした。
静かに狂っている。精液を飲み干しながら、そう思いましたが、嫌悪感はありませんでした。
男でも女でもどっちでもいい?
十六夜咲夜というのは世の中にいっぱいいるものです。そして、類は類を呼ぶのです。
男の十六夜咲夜。女の十六夜咲夜。狂っている。男も女も狂っている。
しかし、その狂気の中にしか『身体性』はない、本当の自分はない、そう感じました。
コミケで十六夜咲夜本を書いている人たちの前に私が立つと、誰もがビクっとします。



こんにちわ、十六夜咲夜です。

……あ、あの、良く似合いますね。まるで、本物みたいですね……

あなたの本が欲しいのだけれど、お金がないので、……これで、どうですか?

私は親指と人差し指で輪を作り、小さく上下に降ってみせる。
いやいや、ご冗談を、と愛想笑いする人が大半だ。でも、そんな人の手を持って、
シリコンパッドで作った本物と同じ感触の胸をそっと触らせると、目を丸くし、
観念したかのように、しかし、獣性を帯びた目で立ち上がる。
私が女なのか、男なのか、それはわからないはずだ。
わからないように出来ている。どちらでもいいのだと思う。私は十六夜咲夜なのだ。
記号としての十六夜咲夜。東方という文脈から一人歩きして、現実に降り立つ。

どういう意味なのか。トイレの個室で男はそう思う。しかし、咲夜さんに手でしごかれ、
便器に向かって白濁した精を射出して、快楽で腰くだけになり、膝が笑い出す。
それを後ろから支えられ、身体を愛撫される。コミケの喧噪。意識が飛びそうになる。
幻想郷を思い、幻想郷を描く。よくある文脈の一つとして男は東方のエロ漫画を描き、販売する。
そして現れたのは十六夜咲夜のコスプレをしている人間で、その人間に手でされる。
冗談が『身体性』を帯びる。デジタルとアナログが融合する。

幻想郷と現実が融合する。



男が相手でも抵抗がなくなってきました。
いつしか、男が相手じゃないとダメになってきました。
より、狂気に近い方へ。より、気持ちよい方へ。どこまで『身体性』を追求できるのか。

ただのホモ。
5文字で言えばそうなります。しかし、奥が深いのです。
お遊び程度であっても、創作に携わる人ならわかるはずです。
キャラクタを作るとはどのようなことなのか。
頭の中でキャラクタを動かすとはどのようなことなのか。
超えてはいけない一線は勿論あります。そこを超えるのが良いことなのか、
悪いことなのか、それはわかりません。



男のくせに十六夜咲夜。
どんなきもい奴なのかと冷やかし半分に見に行って、
そこにいたのはあまりにも瀟洒なメイド、十六夜咲夜。
コスプレ特有の、なりきり特有の臭みがない、あまりにも自然な十六夜咲夜。
こんなことは、あり得るのか? 現実離れしている。とりあえず、写真を撮る。
十六夜咲夜が俺に気付く。彼女はぺこりとお辞儀する。俺も慌ててお辞儀する。
ポーズを取ってくれる。写真を撮る。夢中で撮る。奇跡をファインダーに必死に収める。
撮りながら、勃起する。咲夜さん。咲夜さんだ。咲夜さんとしかいいようがない。
咲夜さんはゆっくりと近づいて、俺の手を引いて人気のない裏側の非常階段へと連れて行く。
恐ろしさは感じなかった。咲夜さんが俺の勃起を服の上から怪しく撫でた。息を飲む。
ジッパーが下ろされていく。ケーキの包装をやさしく剥ぎ取るように、咲夜さんの指が動く。
甘いクリーム。溶けていくバター。体温より2℃高い、咲夜さんの中。



何を企んでる?
俺たちは噂の十六夜咲夜を見つけて乱暴に拘束して非常用階段脇の物置へ放り投げた。
後ろ手に縛り上げた十六夜咲夜を写真に撮る。咲夜は勃起していた。露出させ、写真を撮る。
コスプレ女装。気持ち悪い。吐き気がする。というのは先入観であり、実際は妙にエロい。
女より女らしいのに、男のものを持っている。本質的には男なのに、十六夜咲夜なのだ。
何を企んでるんだ?
思わず俺はそう言った。咲夜は何も言わない。俺は咲夜の男を手でしごいてやる。
咲夜は腰を引いて逃げる。逃がさない。執拗に責め続ける。
何を企んでるんだ? この変態。
撮影係が我慢できなくなったのか、自身のものを咲夜に咥えさせる。
フラッシュが閃光のように焚かれ続ける。
相手が男だから何をしてもいい、という論理は無い。
しかし、十六夜咲夜になら何をしてもいい。なぜなら、幻想郷の住人だからだ。
こんなにも咲夜そのものである、そんな奇妙な存在になら、何をしてもいいはずだ。
メタフィクションでもない。もちろん、十六夜咲夜そのものでもない。不思議な感覚。
十六夜咲夜の中で果てた撮影係が、吐くな、飲め、と言い、咲夜は飲む。
この咲夜が女だったら、どうだろうか。
女だったら、ここまでエロくならない。なぜだろうか?
男同士だから同じ幻想を共有している、というわけでもない。
十六夜咲夜は思う人の数だけバリエーションがある。
幻想が共有できるということ自体が幻想なのだ。
咲夜が白濁を射出する。それを手で受け、飲ませる。抵抗するが飲ませる。咲夜は飲む。
何を企んでる?
状況は狂っており、世界は歪んでいる。
俺は咲夜に咥えさせ、敏感になっていたためか、すぐに終わる。咲夜は飲む。
脳みそが焼けこげる。俺は俺の気が狂った、と思う。咲夜に連絡先を聞く。
咲夜が首を横に振るので殴る。本気で殴る。このまま殺してもいい、と本気で思う。
殺気に気付いたのか、咲夜はLINEのアカウントを言う。目の前で登録して確認する。
咲夜のiPhoneに俺のメッセージが映る。一言脅して俺たちはその場を離れる。
一応隠れて咲夜の動向を確認する。咲夜はよろよろと物置から出てきて、
そのままトイレに行って、吐く。可愛い。そう思う。
天使がいた。本物の天使に出会った。そう思う。



「あなたは狂っています」

カウンセラーはそう言った。

確かに。それは自覚していた。病識はあった。
私は閉鎖病棟に入れられた。私は十六夜咲夜ではない。

「世界を正しく認識しなければなりません」

その通りだと思い、首を縦に振った。私は十六夜咲夜ではない。
世界を正しく認識する、という意味もわかります、と私は言った。

「同性愛を否定する訳ではありません」

私は別にそこにこだわりはありません、と言った。
どっちでもいいのです、と付け加えた。

「あなたは2DADを治す必要があります」



ガラス瓶の中に蠅が迷い込んでいた。
蠅は上手く脱出できないようだった。
何度も頭をぶつけてはガラス瓶の底に落ちていった。
しばらくすると、蠅は動かなくなった。
私はそれに気付き、出してやった。
蠅は外に出たことを気付かないようだった。
蠅は動かなかった。

こんにちわ、ハエさん。あなたはもう自由なんですよ?

「……咲夜さん、僕はもう疲れたよ。何をやってもダメなんだ」

そんなことないよ。今までは不条理な状況に閉じ込められていただけで、
もうあなたは自由なんだよ?

「自由とか、なんだとか、もう疲れたんだよ。もう、どうでもよくなったんだよ」

じゃあ、話をしよう。
それは『ガラス瓶に閉じ込められたハエの話』だよ。

「……」

どう思う?

「まさにそれは僕の話だ。僕はその話のハエそのものだ」

その話の中のハエは、どうすればいいと思う?

「……飛ぶべきなんだ。もう、ガラスはないのだから」

あなたは?

「……飛ぶべきなんだ……」



窓から見る空は青い。空が青く見える理由は知ってる?

とルキにゃんが言い、私は答える。
太陽光が大気で分散して、青い波長だけが残るから。
半分正解で半分間違えている、とルキにゃんは言う。
あなたはブログを作っていたけれど、何のため?
とルキにゃんは言う。

色々考えたけれど、結局はただ一つの理由だった。
それは、『計算するため』

計算?
ルキにゃんは首を傾げる。

ブログは計算用紙なんだよ。
頭の中で計算していってもすぐに前のことを忘れてしまうから、
書き残していく。そうすれば、ずっと昔の計算結果を今のこの式に代入できる。
計算結果というものが、一人のキャラクタのように表現されていれば、
そのずっと前に出てきたキャラクタを今に代入することができる。
そうすることで、解ける問題もある。

何を計算しているの?
ルキにゃんはいたずらっぽく笑う。

私は言う。

生きるということは、計算するということなんだよ。



スマートフォンは市場から消えた。
なんで今まであんな使いにくいデバイスを有り難がっていたんだろう?
と不思議に思う人は、今手にしている新しいデバイスをまた5年後には
その不自由さを不思議に思うことだろう。
今の『最高のデバイス』は、未来の『最高のデバイス』に駆逐される。
そうやって世界は更新されてきた。
これからもそうだ。世界新記録は更新され続ける。計算は続く。
世界は計算され続ける。そういう風にできている。

●●●

と、ここまでの法螺話を七瀬に聞かせる。

七瀬はうなだれる。

聞くだけ時間の無駄だった。
無駄に長いし、オチが昨日と同じだし、まさかのホモネタだし、と七瀬は愚痴る。

でもさ、私、ひとつ、わかったんだよ。
と、ルキにゃん。

なんで、nana252なのかという謎が解けたんだよ。

7+2+5+2 = 16

あなたは、やっぱり、十六夜咲夜さんだったんだね?
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小学生の感受性をキープする。 2013年09月07日 ほぼユグ トラックバック:0コメント:0

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お前は小学生か、というレベルで3DSに触っている感がある。



思わず手書きの文章を載せるレベルの面倒くさがりであり、小学生感が強い。

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拍手ありがとうございます!
近所のスーパーのもやしが1袋19円でした!
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